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カシオの登山家のための新製品、PRW-2000 マナスルのブロガーセミナーが4/23 2009ありましたので参加してきました。
開催:みんぽす
みんぽす

 

PRP TREK(プロトレック)PRX-2000 マナスルとは?
マナスルの名前の由来は世界に14座ある8,000m峰の一つであり、1956年に日本隊がはじめて登頂に成功した8,163mの山「MANASLU」(ネパール)に由来しています。

この時計は、もちろんマナスルの登頂に耐えられるように作られています。カタログ上の最高高度の計測の上限は1万メートルです。腕時計は10年来したことがないわたしですが、登山のアイテムなら別です。腕時計が登山でどの様に役に立つのかが知りたくて参加しました。
 

恒例の自己紹介

PRX-2000 マナスルの貸与を受けた後、どの様に使いたいか?
わたしは「登山用の防水性の腕時計」ということで参加しましたので、当然登山を含むアウトドアフィールドがメインとなります。貸与期間が6月中旬までと2ヶ月あるので、その間に登れる山として安達太良山、吾妻山、那須が岳をあげました。
次いで、防水10気圧ということでウォータースポーツにも使えるので、カヤックで福島県の桧原湖と秋本湖、茨城県の北浦をカヤックで漕ぎわたりたいと答えました。

お話は開発者の牛山和人さん。

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4/1新発表のマナスルの開発秘話
話は時計事業部、モジュール企画室に所属の牛山さん。

最初に1994年トリプルセンサー(方位計、気圧計、高度計)を備えたATC-110を発売したところ、登山家から強い支持を受けました。

そのユーザーの声に答えて1995年にプロトレックを発売しました。ちょうどこの年に牛山さんが入社したそうです。牛山さんは入社以降、プロトレックに専念しています。
カシオ計算機の社風だそうですが、一人一人の担当者を一つの製品の開発に長期間携わせると聞きました。
 

カシオ計算機とは?

カシオ計算機の経営理念

「創造と理念」
世の中になかった独創的な製品(創造) > 無くてはならないパートナー(つまりこれがなければ生活が成り立たない製品)を世に送り出して社会に「貢献」する

歴史
1974年に経営の多角化の最初として腕時計に進出。
以降、携帯電話などに進出してさらなる多角化を行っています。

なぜ、腕時計に進出をしたのか?
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カシオは腕時計を身につける「リスト情報機器」ととらえ、電卓で蓄積した技術を活用してデジタルウォッチを開発しました。
カシオが新しいデジタルウォッチを想像しました。
(写真は歴代のカシオ製のデジタルウォッチ)
 

カシオの腕時計はリスト情報機器

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リストカメラ、リストオーディオ、フルオートカレンダー(閏年などに対応)、トリプルセンサー(のちのプロトレックというブランド)などを創造。
 

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プロトレックと「創造・貢献」の関係
登山界になかった新しい道具 > なくてはならない本物の道具。
(写真は歴代のプロトレックシリーズです)
 

プロトレック最初の進化

社風としてフィールドワーク、開発者は現場を知らなくてはならない。しかし、当時は本格的な登山をする社員がいないため外部に依頼をしていました。 

岩崎元郎さんからのアドバイス

  • 簡単操作
  • 大きな文字
  • わかりやすい表示

これが、その後のプロトレックの基本となる「ツールコンセプト」となりました。

第二の進化

競合他社でもトリプルセンサーを搭載した製品が登場してきました。カシオも対策を講じました。
他社製品との差別化を図るために、現場での不満、不具合を徹底的に調査しました。
調査の結果、電源の供給を不要にしようと考えました。
ソーラーパワーを使って充電不要と使用としましたが、磁気センサーの消費電力が大きく無理と分かりました。
そこで、消費電力の少ないセンサーを開発しました。従来よりも消費電力を約70%削減したPRG-50を2002年に発売しました。

第三の進化

カシオの腕時計は、電波受信アンテナが磁気センサーに悪影響を与えるために電波時計化が遅れていました。
強力な磁石になる電波受信アンテナが、磁気センサーの計測に悪影響を与えない配置を見いだすことにより電波ソーラー化を実現。
2005年、PRW-1000として発売。
電波ソーラー化の実現で一区切りがついたと開発者たちは考えました。

第四の進化

登山家の竹内さんに8000m峰のヒマラヤ登山(シシャパンマ)で試してもらいました。
竹内さんは2005年、PRW-1000を装備してヒマラヤの8000m峰しシャンパンマに登頂。
竹内さんの感想は、「PRW-1000は厚みがあるので首からぶら下げて高度計として使った。腕時計は別のものを使った」と言うものでした。

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この言葉に開発者はショックを受け、牛山さん自らが北岳(日本で二番目に高い山、標高3000m級)や冬の日光白根山(標高2500m)などを登頂しました。
 

(注):わたし自身、今年の2月に日光白根山の山麓の湯本温泉から切り込み湖経由で標高1900mの山王峠を越え光徳牧場に至るスノーシューイングをしましたので、冬の日光白根山に登頂したことの凄いことが分かります。このときのスノーシューイングの記録はhttp://snow.sizenha.net/repo/65/にまとめてあります)

実際の登山でPRW-1000がどの様に感じるか、牛山さん自身が3000m級の山や冬山に登ってみて、PRW-1000が登山の実用の上で、厚みがありすぎることが理解できました。
しかし、当時の技術では薄さが限界だったので、液晶の二層化をやめて薄さを追求する事にしました。

そして竹内さんに新製品のPRW-1300を持ってマナスルに登頂してもらいました。
竹内さんの感想は「満足のいく腕時計だった」というものでした。

竹内さんはガッシャブルムIIで遭難をしましたが、救出された時に手元に残っていたのは衛星携帯電話とPRW-1300だけだったそうです。PRW-1300はヒマラヤ登山のパートナーと認められたことになりました。

第五の進化 PRW-2000の登場

歴代のプロトレックと比較して、大成功を収めたPRW-1300でしたが、二層液晶をはずしたことに開発者として牛山さんの悔いがあったそうです。
そこで、再度、二層化を実現することにしました。

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ソーラーセル、LCD、基盤など暑さの原因となる部品を、0,1mm単位で薄型化を行いました。
高強度のエンジニアリングプラスティックを採用し、気候部品の薄型化を実現。
傷の付きにくいサファイアガラスを採用し、ベゼルの構造の薄型化を実現。
厚さはMANASLU 11.3mm、PRW-1000 16.8mm。竹内さんに酷評されたPRW-1000の厚さの2/3近くをを実現しています。
(写真は厚さの比較です)
 

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この徹底的な薄さへのこだわりの話を聞いていて、零戦を開発した堀越技師の話を思い起こしました。零戦は第二次大戦の前半では世界最優秀の戦闘機となりましたが、徹底的な軽量化を図ったことが優秀さの秘密の一つにあげられています。
 

高度計

ユーザーはより精度の高い高度計を求めていることが分かりました。
実験室でもすませられますが実際の使用環境ではないので、開発チームは何度も八ヶ岳に登ったそうです。
この辺にも現場主義が現れています。八ヶ岳はわたしは未踏ですが、初心者では登れない山だと聞いています。開発者もこの頃には上級者になっていたのでしょう。

高度計の精度は従来の約2倍。
5.8mmから4.0mm(-33%)の実現(直径)。
体積は約60%も減りました。

デザインの進化

ベゼルにチタンカーバイト処理を施したチタン素材を採用し、風防には無反射コートを施したサファイアガラスを採用。

機能進化の背景

ヒマラヤの8000m峰全14座のうち8座を有するネパールの時差「KTM」カトマンズ(UTC+5:45という特殊な時間)に対応している腕時計です。ヒマラヤ登山のパートナーとなるために、時計としての基本にもこだわっています。

2009年 竹内氏はフル”アウトドア”スペック「マナスル」を装備して、12座目となるローツェに挑戦中です。PRW-2000 MANASLUはツールを極めるヒマラヤを経験中です。

歴代のプロトレックの写真

写真はクリックすると拡大します。

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初代のATC-1100の分解写真
 

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PRG-40の分解写真
 

PWR-1300

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モジュールの基盤の裏側

Img_8334モジュール基盤の表側

 

Img_8335モジュール

 

Img_8341アッセンブリー

 

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モジュール・アッセンブリー
 

PRW-2000 MANASLUとの大きさの比較

大きさの比較、当然ですが小さく薄い方がマナスルです。

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アッセンブリー、液晶などの部品。
 

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本体のボディーの厚みの比較。
 

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液晶の大きさと厚さの比較。手の平の上に乗せています。
 

PRX-2000 MANASLUを早速使ってみた

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貸与されたマナスル。
 

Img_8385十数年ぶりに腕時計を着けてみた。驚くほど軽いのはチタン製のため、それでもつけ慣れていないので違和感がある。
早速高度を測ったところ、カシオビル本社のこの階は海面から約100?105mあることが分かった。マナスルの高度計は5m単位で表示されます。
 

Img_83922回目のカシオ本社の展示室。前回はデジカメのコーナーを見たが、今回はデジタルウォッチのプロトレックのコーナーのみを見る。
 

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マナスルが最上に飾られていた。
 

PRX-2000 マナスルの感想

10年以上も腕時計をしていないわたしなので、違和感があるのは仕方がないが、思ったよりも手になじんでくれています。登山用の時計と聞いていたのでGショックの様な無骨なデザインを想像していたのですが、スーツの方が合いそうなくらいスマートなデザインをしています。

実はこのスマートなデザイン、登山やカヤック、サイクリングやオートバイツーリング、スノーシューイングなどわたしがするアウトドアでのシーンでは重要なことです。Gショックのように無骨で出っ張りが多いと服やバッグの弛みや紐に絡んでしまい、最悪の場合、バランスを崩して転倒や転落と言うことにもなりかねません。

マナスルを借りて数日を経過してからこのブログを書いていますが、わたし自身も意外なほど気に入ったみたいで、外出する時には必ず身につけています。毎日身につけているので腕になじんできたみたいで、違和感も徐々になくなりつつあります。

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メーカー価格で約10万円と聞いて驚いたのですが、実売価格はこなれています。

ここだけの話ですが、ブラックモデルが限定で発売されます。モックアップを見せてもらいましたが、デザインが素晴らしいです。5万円だかですが、実売価格がこれだけこなれていれば、限定色モデルに投資した方が懸命かもしれません。 

3月 17th, 0201

Posted In: 参加レポート・ブログ・ブロガーミーティング, 携帯電子機器