純金&プラチナへの中長期投資・田中貴金属株式会社主催ブロガーミーティング(AMN)

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Imgp3159わたし自身が ファイナンシャルプランナー(以下FP)として新しいサイトの開設を準備をしていたところ、丁度AMNから「純金&プラチナ投資ブロガーミーティング」の案内がありましたので、早速申し込みました。FPはそれぞれ得意分野と不得手な分野ありますが、わたしの不得手な分野が貴金属への投資でした。純金の資産としての価値の必要性は良く理解していましたが、どう投資の対象として良いかが分からなかったというのが実情です。不得手と言うよりは盲点と言ったほうが適切かもしれません。

当日は三部構成となっていましました。
当日の講義の内容をわたしなりに解釈をくわえて書き留めておきます。

  1. 第一部:株式会社ノースアイランドのFPの岩永慶子さんの中長期的な多角的な投資による資産形成の講義
  2. 第二部:田中貴金属の鈴木さんの純金とプラチナへの投資の具体的な方法と過去と現在の値動きなどの講義
  3. 第三部:田中貴金属の飯島さんのG&Pプランナーの具体的な利用方法
     

ミーティングの開始前のリラックスタイム

Imgp3167 入室すると金のインゴットを始め、田中貴金属の取り扱う商品の「純金とプラチナ」が並んでいました。数字が着いているのは、この価格を当てるクイズが有るためです。わたしもおおよその相場は知っていますが、正解が本日の相場を元に計算したためにニアピン賞に終わりました。さすがに1円単位までの計算をブロガーミーティングではしませんでしたから、これはやむを得ません。
 

Imgp3179ちなみにこれが約11kgの純金のインゴット。
良く映画などで出てきますが、片手では動かせません。男でも両手でやっともてるという代物です。素手でさわらせて頂いたのには驚かされました。
純金のインゴットを見るのは一生に一度、これが最初で最後でしょう。田中貴金属の好意に感謝しました。
 

第一部 株式会社ノースアイランド 岩永慶子さん
「基礎から学ぶ資産形成?純金&プラチナ投資?」

現在のインフレーションの説明と分散投資の必要性

Imgp3205投資の基本は分散投資です。1000万円の現金がある場合、全額を銀行預金に預けるのではなく、銀行預金も含めて多様な分野に投資をします。多数の投資先を持つことでリスクを減らしながら銀行預金よりも高い利回りを得ようと言うわけです。

投資というと株式や国債、投資信託などがすぐに浮かびますが、EFT東京証券取引所に開設されて以来、純金やプラチナ株式と同様に取引されるようになりました。つまりこれまで現物を店頭で購入していたものが、株などと同様に取引できるようになったのです。
このため、一般の投資家も純金とプラチナを容易に投資の対象とすることが出来るようになりました。

現在のインフレーションはコストプッシュインフレーションと呼ばれるものです。原油を始め鉄鋼や穀物などの原材料の価格が上がったために物価が上昇しているのです。しかもそれを投機マネーと呼ばれる資金があおっているので、急激なインフレーションとなっています。

こうしたコストプッシュインフレーションの場合、銀行金利が多少上昇してもインフレーションの上昇率には追いつけませんので、資金を銀行に預けている限り、資金の実質的な価値が目減りしてしまいます。
インフレーションが進むと、今年100万円で買えた車が10年後には150万円出さないと買えないのに、銀行金利が低く利回りが小さいので120万円にしか増えていなければ、実質購買力が低下しているので、資産が下がってしまったと言えるでしょう。

コストプッシュインフレーションに対応するには上記の理由で銀行預金だけでは不十分です。
このため、投資家が自己の努力として投資対象の多様化を図り、投資先を分散させてリスクを抑えながらリターンを多く得ようとしなければならないのです。

また、銀行預金は無リスク商品と言われますが、これは1000万円までが上限です。ご存じの通り、1000万円を超えた預金については元金・金利、共に保証はされていませんので、無リスクではありません。この点、誤解があるので、ここであらためて書き留めておきます。
いわばリスクがありながら低利回りなのが銀行預金と言えるでしょう。

ライフスタイルに合わせた資産形成と期待しなければならない利回り

人生には大きな支出を伴うタイミングが幾つかあります。住宅やマンションの購入、子供の進学などがそれに当たります。また車の買い換えなど高額とは言えないまでも手軽に用意できない価格の買物も定期的に発生します。

こうしたライフスタイルは個々人によって違ってきますが、資産を形成する上で貯金を貯めるだけでなく、貯めた貯金を投資して貯金よりもより有利な利回りを得るように努力する必要があります。この努力をする事で、インフレーションに対応できるのです。努力を怠ると、せっかくの資産が目減りしてしまいます。

期待する利回りの目安は日本の年金の目標利回りがよいでしょう。日本の国民年金の利回りの目標は堅実な投資先を選んでいるために他国に比べて低くなっています。約3%です。現在の銀行金利は定期預金で年1%前後ですから、3%と言う目標は決して低くはないことが分かるでしょう。
参考資料:厚生年金、国民年金の積立金運用(?H18年)
H19年はサブプライム問題が有ったために大幅な赤字となっていますが、この資料には掲載されていません。

投資の方法(リスクの分散・たすきがけ投資)

では、投資の方法はどうすれば良いでしょうか?
中長期的な投資をして資産の目減りを防ぐのが目的ですから、ハイリスクハイリターンの商品は敬遠しましょう。また、低金利とは行っても銀行の定期預金などの商品を無視してはいけません。銀行預金は1000万円以内なら確実に元本と金利が保証されている安心できる金融商品だからです。この資金だけは決して元本を割らせてはいけないと言う資金を預けるするには銀行は適しています

投資は元本の保証が有りませんから、どんなに安全な投資先でも元本割れの可能性が有ります。低金利であっても元本割れのリスクは常につきまといます。

このために分散投資が必要なのですが、投資先は「たすきがけ」という一方が上昇すれば他方が下落する投資先に分散するのが基本です。

純金を例えれば、純金の値動き日経平均の値動きと反対に動くことが多いです。上記のたすきがけの投資先として、日経平均に連動した投資信託と純金投資に投資することで、リスクを分散できるわけです。
こうしたことは相関係数から考えます相関係数が1ならば全く同じ値動きをするので分散投資の意味を成しません。
0?1までの間は値動きの幅が違うものの、同じ方向に値がぶれるのでたすきがけの対象にはなりません。
0??1に含まれる商品がたすきがけの投資先となります。
参考サイト:相関係数を分かりやすく解説しています。「相関係数

投資の方法(リスクの分散・ドルコスト平均法)

リスクは単純な値動きだけでは有りません。投機資金が流れ込むことで株式や純金、原油などの相場が激しく値動きをします。実際の需要を上回る値動きをするので、こうした投機資金が引き起こす値の上下にも対処しなければなりません。

ドルコスト平均法は時間を分散することで、1つの商品の値動きのリスクを分散させようと言う投資方法です。例えば毎月1万円の純金を投資として買う場合、相場が安い時は沢山変えますし、高い時は少量しか変えませんが、相場が低い時に買い逃すおそれが無く、相場が高い時に買いすぎることもありません。ハイリターンは期待できませんがリスクを低く抑えることが出来ます。

これからの時代は投資した商品を売却する際にかかる税金を意識しなければならない

銀行に預けた預金は源泉徴収で20%が差し引かれるのはご存じの通りです。
株式などの債権は購入価格と売買価格に差益が発生すれば、やはり税金を納めます。最近は確定申告ではなく証券会社の方で納税の手続きをする方が手軽なので利用者が増えています。
純金に投資した場合、譲渡所得が50万円までなら控除枠内なので確定申告の必要が無く、つまり納税が発生しません。これをうまく利用すれば、毎年、相場が高い時に50万円の枠内で安い時に買った金を売れば、非課税の所得を得ることが出来ます。
ただし、現在の日本と各地方自治体は増税の対象を血眼になって探していますので、この方法がこの先も使えるという保証はないことを付け加えておきます。

第二部 田中貴金属工業株式会社 鈴木さん
「金・プラチナのお話」

日本と「金とプラチナ」

Imgp3234 最初に田中貴金属の会社の概要の説明のあと、金とプラチナの話しに入りました。

田中貴金属のデータです。

日本の金の用途は半導体の基板やスイッチ類の接点、プリンと配線板などの工業用用地が過半を占めていて、装飾品などの割合はごくわずかでした。
世界の需要は装飾用が半数を占めていて、工業用は10%に足りないほどです。
意外なところから、日本が工業立国、工業製品を輸出して経済を運営している事が分かりました。

プラチナは1996年頃までは装飾用途が大半でしたが、自動車、特にディーゼルエンジンの排気ガスの触媒として利用されるようになってから、急激に需要が伸び、用途も装飾用を自動車用が上回るようになりました。これは日本、世界、ともに変わりませんが、ディーゼルエンジンは日本に比べて欧州が積極的に取り組んでいるので、自動車用の割合は日本よりも世界の方が高いです。
自動車では世界第2位の生産を誇る日本ですが、意外な一面がプラチナから見ることが出来ました。

2006年の世界のプラチナの消費量は約211tに対して、日本の消費量は約78tです。全世界の1/3を日本が消費していることになります。これは驚くべきデータでしょう。

金の埋蔵量は推定で76,000tです。2007年の年間消費量が2,444tですから、あと数十年で金が枯渇する計算になります。ただし金はリサイクルできる物質なので、枯渇はもっと先になるのではないかと思います。よく石油がいつまで持つかはニュースとなりますが、金が枯渇することはこの時初めて聞きました。
ちなみに有史以来の過去の金の生産量は推定ですが157,450tです。

プラチナの埋蔵量は金よりも遥かに少なく46,000tです。過去の生産量は5,300tです。2007年の年間消費量は200tでした。金と違ってプラチナが少ないのは、過去23億年前にプラチナを多量に含んだ隕石が地球に衝突して、もたらされたのではないかと言われています。プラチナが算出されるのが南アフリカと北米、ロシアと極めて限られたエリアだからです。
プラチナの過去の生産量を固めると6m四方の立方体でしかないほどの少量だそうです。

金の価格の決まり方

Imgp3249金は4市場と呼ばれる香港・シンガポール、チューリッヒ、ロンドン、ニューヨークで相場が決まります。24H世界のどこかで取引が行われていることになります。その中でも特に影響力のある市場はロンドンです。

日本で販売される金の価格に一番の影響を与えるのは金の国際価格ではなく為替です。そういう意味ではたすきがけ投資としては金は外貨預金、特にドル預金と同等と思って差し支えないでしょう。円ドル相場で1円の値動きが金の1gの値段を30円左右します。

金の販売の価格にかかるその他の要因としては、輸送費、製造・流通費などがあります。

他に、金は世界共通で通用する資産です。例え国家が破綻して紙幣が紙くずとなっても金はその価値を失いません。このため戦争や内乱などの国際政治の政情不安などが金の価格を押し上げることがあります。

現在、金の価格が高騰していますが、複合的な要因が絡んでいます。

  1. 最大の産出国の南アフリカでワールドカップが開催されるため、金の採掘のような危険でつらい仕事に就くよりも、ワールドカップの会場の建設に労働者が流れてしまい、生産力が落ちてしまっているので、需給のバランスが崩れてしまったこと。現在の金の産出国の1位は中国に移りました。
  2. 鉱山会社のヘッジの解消
    鉱山会社はリスクを軽減するためにヘッジをかけていますが、金の価格がどんどん上昇をしているので、リスクヘッジを計る必要が無くなり、ヘッジを解消しています。

金とプラチナには販売される形態が幾つかあります。
一番外観的に分かりやすいのはインゴットと呼ばれる金の固まりと、金貨・プラチナコインでしょう。インゴットは1kgと500gは売買に手数料がかかりませんが、それよりも小さなサイズですと手数料がかかりますので、投資として金を考える場合は手数料も計算に入れなければなりません。
金貨・プラチナコインはデザインなどのプレミアムがつくので、価格が同じ重さの純金と異なる場合があります。ただし、買い手が着かなければプレミアムの価格の上乗せは無くなり純金と同じ価値となります。

プラチナの価格の決まり方

プラチナが急激に価格を上昇させたのは、金とは理由が違っています。
第一の理由はディーゼルエンジンの触媒の急激な需要の高まりです。これまでの装飾用と違って工業用の需要が高まっているのです。

生産は南アフリカが全世界の80%をまかなっています。その南アフリカでは、上記の様に金と同様に生産力が落ちていますので、需要が高まっていながら生産高が落ちているので、高騰しているのです。

金とプラチナの買い方

資産としてみた特徴

  1. 金は燃えたり変質したりしませんから、阪神大震災でも金を資産として持っていた方の金は価値を失いませんでした。
  2. 現物資産なので、株などのように価値がゼロになることがありません。
  3. 土地などと違い、資産でありながら持っているだけでは税金はかからない。
  4. 価格が常に変動する。

金は贋物が有史以来出回っています。試金石という言葉が象徴しているでしょう。
このため、金(及びプラチナ)を購入するには信頼できるお店、会社で購入する必要があります。

金の見分け方

  1. 金は保証がないので刻印で見分けます
  2. 地金は番号が刻印されていますが、この番号は世界に1つしかない番号なので番号で判断します。
  3. 田中貴金属には鑑別の特殊技能を持った方が何人かいます。

金を買うには1kgを1つ買うよりは500gを2つ買う方が良いです。
2つ買うことで、投資のドルコスト平均法と同じ高価を得られる他、売却をする時も500g1つだけを売却することも可能だからです。また、500gは手数料がかからないので、投資と考える際に手数料を考慮せずにすみます。
この買い方はプラチナも同じですが、プラチナは500gが最大の単位です。
小さな単位を買うよりも、500gの方が投資としては良いです。

コインは売買に手数料がかかりません。
また、純金としての価値にくわえて、デザインなどのプレミアムがつくことが多いです。

第三部 株式会社田中貴金属工業 飯島さん
「インターネットで純金&プラチナ投資?G&Pプランナー?」

概要

  1. 開始は2002年から。
  2. ネット上で売買などの全ての操作を行うことが出来ます。
  3. 売買の時間は24:00までと、店頭が16:30なのに比べると利用しやすい時間です。
  4. 銀行口座などからの自動引き落としを利用します。
  5. 買う金額はは月額を最小1千円から決めることができます。買い方は毎日決められた月額を月の売買日数で割った金額で毎日少しずつ買って行きます。究極のドルコスト平均法で純金を買うと言えるかもしれません。。
  6. 金価格が下落したと判断した時には、スポット買いでまとめて買うことが出来ます。1万円以上なら手数料はかかりません。
  7. ネット上で表示されている価格で買うことが出来ます。指し値で買うという煩わしさ、わかりにくさが有りません。
  8. 会員はG&Pを含めた純金積み立ての利用者として捉えると、約30万人います。
  9. 利用者は30代から40代が多く、男性の比率がやや高いそうです。

ただいま、キャンペーン中なので、申し込むともれなくプレゼントが有るそうです。

管理方法

金とプラチナの管理は「特定保管」なので、田中貴金属の資産とは分離して管理をするので、田中貴金属が倒産などに有っても、確実にお客の手元に金とプラチナは届けられる。

金やプラチナの売却代金はプールしておけるので(田中貴金属に預ける)、振り込みなどの煩わしさや手数料がかからない。
そのかわり、田中貴金属の口座として管理されるので、田中貴金属が倒産などになった場合には、お客にそのお金が返ってくる可能性は低い(債権者の順位として銀行などが上位に来るため)。

田中貴金属の純金&プラチナ積立 <G&Pプランナー>へのリンクです。

以上、わたしの備忘録をかねて書き留めておきます。

純金&プラチナ投資という新しい知識と情報を提供してくださった株式会社ノースアイランド
岩永慶子さん、田中貴金属工業株式会社の皆様、及びAMNのスタッフの方に、この場を借りてお礼を申し上げます。

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コメント(2)

はじめまして。
何か投資を始めてみようかなと思っていて
色々調べていて、ここにたどり着きました(*^_^*)

とっても判りやすくて
参考になりました。

プラチナ投資を始めてみようと思います!!

ありがとうございました。

>ルル姫さん
読んでくださりありがとうございます。
わたしも8月から純金投資とプラチナ投資を始めました。手数料が低額だと5%かかるので、実質スタートした時点でマイナス5%に資産がなってしまうのが欠点ですが、株式や投資信託と違った値動きをしますので、欠点を補える価値のある投資先だと、わたしは思いました。

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