2008/7/31にインターネットで付箋が利用できるサービス、lino(リノ)のnatsu(夏)バージョンのブロガーミーティングに参加しました。ネットで付箋が利用できることが何の役に立つのか、ビジネスモデルとして制作会社はどう捉えているのか、がわたしの興味でした。
※注:カメラはキャノン40Dを使用しています。
linoの制作はインフォテリア・オンライン株式会社が行っています。当日のブロガーミーティングの主催も同社でした。
当日はlinoの技術的な解説から始まりましたが、話すスピードが速すぎる上に、こちらがlinoを理解できないでいる内にどんどん先に話が進んでしまったので、結局何を伝えたかったのか、残念ながら十分に聞き取ることが出来ませんでした。
以下、わたしが聞き取れた内容です。
技術的な内容
- 今回のnatsuバージョンは4月に公開されたharuのアップグレードという位置づけ
- linoは全てAjaxで制作されているので、ブラウザーだけで利用できるアプリケーションです。奨励ブラウザはSafari3とFirefox2と3ですが、IE6と7にも一応対応しています。
- 携帯にも対応している。
- ブックマークレットに対応していて、ブラウザでwebsiteを見ていても、その上にlinoを表示させることも出来る。
- YouTubeなどの動画に対応している。
- 写真をポラロイド風に表示させることが出来る。
- 新たな付箋が貼られたら、メールで通知される。
- RSSリーダーで購読することが出来る。
- グループを作成して、クローズドな場を作成することが出来る。URLを含めて完全に外部からは見えないように出来る。
- オープンなグループのlinoは、貼られた付箋をみんなで共有、みんなで利用することができる。
linoの特徴
以下は、当日の内容をわたしなりの解釈を加えて箇条書きしてみました。
貼る機能
- 10色の色から付箋を選べる
- 画像の付箋を貼れる
- 動画の付箋を貼れる
- 透明な付箋を貼れる
- ドラッグ&ドロップでモニターの好きな位置に貼り、移動もできる。
- 自由財に動かせる。付箋を重ねることも出来る。重なった付箋はまとめて動かすことが出来る。
- 色を変えて、内容に応じて色を統一できる。
- タグを付けることが出来る。
- 期限を付けることで、「この日までに行う」などの付箋を貼ることが出来る。
- 携帯で見ることが出来る。
- メールで通知を受けられるので、新しい付箋が貼られた時だけアクセスして無駄なアクセスをせずにすむ。
- RSSリーダーで購読することが出来る。
- 新着付箋を確認する機能があるので、直感的に新しい付箋を見いだすことが出来る。
- 「どこでもlino」ブックマークレット。この機能を使えば、linoを他のwebsiteを見ている時でも、その上にlinoを表示させることが出来る。
- パーティーなどでみんなが撮った写真をキャンパスに貼る事で、みんなで見ることが出来る。
- 公開する範囲を「非公開」「友達に公開」「グループに公開」「みんなに公開」と選択できる。
- 公開にすることで、アイデアをみんなで共有して、それを発展させたり、遊びの輪を広げたりすることが出来る。
ユーザビリティ(使い勝手)
当日、ダッシュボードの画面を使った解説が中心だったのですが、このダッシュボードへの入り方が分かりませんでした。ようやく分かったのはブロガーミーティングの後半、もう終わりに近くなってからでした。質問をしたくてもスタッフが少ない上に、誰がスタッフなのかが分からないので、質問も出来ませんでした。
自分で、linoの画面を一つずつクリックをして、ようやく「ダッシュボード」たどり着きました。
正直に言って、ユーザビリティは悪いです。
直感的なインターフェイスでないため、リンクの名前をみて、このリンクがどの様な機能を果たすかをユーザーが考えなければなりませんが、それが意味不明に近い名称なので、使い方が分からないといった方が正解です。
こうした新しいサービスには必須のFAQも有るのか無いのかすら分かりません。
話の中で、「分からなければこのFAQをクリックしてください」という話は無かったように思います。
ビジネスプラン
ミーティングの中盤で社長さんが出てきて、わたしの知りたかった疑問に答えてくれました。
linoはビジネスとしては考えていないので、現時点では会社の宣伝とユーザーへの無償のサービスの提供が目的だと言うことです。
最近は営業を目的とした仕事の他に、この様な否採算性の業務を手がける企業が増えてきていますが、良いことだと思います。会社が営利を追求する法人である以上、赤字では困りますが、経営に余裕のある会社は、こうした取り組みに積極的になって貰いたいものです。
豪華な軽食
当日は軽食とは言え、豪華な食事が用意されていました。
一番手前にチョコレートとケーキが用意されていますが、最後の残りの10数個を全て食べてしまったのはわたしです(笑)。
linoってなんなの?何の役に立つの?
最初からわたしが疑問に思いつつブロガーミーティングに参加して、最後まで聞いていて結局この疑問は解けませんでした。開発者の方も目的を持って開発をしたのではなさそうです。
技術的に凄いこととは同じエンジニアのわたしには分かります。linoと全く同じシステムを開発してくれと言われれば、わたしは「無理です」と答えざるを得ません。
ただし、linoと同じ機能を持ったシステムを、設計から自由に作ってくれと依頼されれば作れます。わたしが疑問なのは、なぜlinoの様なシステムを開発したかと言うことです。実用性が薄く、しかもユーザービリティに劣るので、使うユーザーもさほど多いとは思えません。また、現状のバージョンでは劇的にユーザー数が増えると言うこともあり得ないと思います。
linoは技術的に凄いサービスです。ただし、制作者も実際に使っているユーザーも使い方を模索している状態です。何かが1つ欠けているのだろうと思います。その何かが加わった時、linoはブレイクするでしょう。しかし見つからなかった場合、いつの間にか消えてしまっているかもしれません。
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