うろぐ

インターネットサービス&デジタル家電&デジタルカメラ&パソコンのレビュー

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8/28に開催されたThinkPadの新製品の発表会があり参加しましたが、前回と違い開催の母体がアフィリエイトのASPのバリューコマースからブロガー向けの広告代理店AMNに変わっています。
前回の新製品発表会では、コンシューマ向けの発表会を開催するのがlenovoでは初めてと有って、段取りが悪くこちらが知りたい内容を十分に聞くことが出来ませんでしたので、この日も重複を覚悟であえて参加しました。
 

記事の内容は、前回と重複すると思いますが、極力当日の模様を正確に伝えたいと思います(わたしなりの主観は入ります)。記事を書く時には前回を読まずに、当日の記録のみで書いています。双方を比べて違いが有れば、わたしの記憶違いや主観の変化、lenovoがこの3週間で変化したこと、開催者が変わったことなど、様々な要因が絡んでの結果と思ってください。
バリューコマースの開催の新製品発表会とAMNの開催のブロガーミーティングの違いは、別途に記事にします。

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最初にAMNの徳力氏の開催の趣旨を含めた挨拶が簡潔にあり、次いでlenovoの役員の原田氏がlenovoグループという会社の説明を行いました。
 

原田氏のlenovoグループの説明

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lenovoグループは中国で生まれた企業ですが、現在はアメリカのノースカロライナに本社を置く企業で、CEOもアメリカ人が勤めています。開発拠点は日本、中国、アメリカと3カ国に分かれています。

企業の経営スタイルもほぼアメリカ式で行われていて、企業内のコミュニケーションに使われる言語も英語だそうです。IBMからlenovoへThinkPadが買収されましたが、人も建物も施設も全く変わっていません。座っている椅子も替わっていないそうです。
 

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会社の業績はHPやDellを上回るほどの好調な売り上げを維持しているそうです。これはBRICs(ブリックス)と呼ばれる中国やインド、ブラジルなどの成長が著しい国の市場で圧倒的なシェアを維持しているためです。
その裏返しとして先進国での市場では弱く、もともとThinkPadが法人向けの製品でしたので法人には強いですが、個人にはほとんど浸透していません。こうしたブロガーミーティングを開催するのも個人(コンシューマ)を意識している現れでしょう。
 

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lenovoの企業としての特徴は世界を1つの市場と捉え、自社にとって最適な国に最適な拠点を設けることがあります。例えばアジア・パシフィック市場向けのマーケティングの拠点はインドにあり、インドで制作されたマーケティングを加工してオーストラリアや中国で使用しています。だから中国やオーストラリアにはマーケティング部門は有りません。
全てがこの方式を貫いているので、本社はアメリカですが、本来本社に付属している部門(例えば財務部門)もアメリカにないものが多くあり、自称、本社のない企業だそうです。
 

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ThinkPadはペキンオリンピックのオフィシャルスポンサーとして3万台以上のPCを提供しましたが、lenovoの社員ですら驚くほどの過酷な状況下で使用されていたそうです。それでも故障することなく稼働していたそうです。
オフィシャルスポンサーとなった役得として、聖火リレーの枠を1つ提供されたそうです。当日は成果を実際に持って走った方が来場されていました。

IBM時代は巨大企業のなかの一部門に過ぎなかったThinkPadがlenovoに買収されたことで、PC専業メーカーの稼ぎ頭となり、主力商品の位置に変わりました。できの良い長男長女という扱いですと言われていました。

PCの世界市場ではHP、Dell、Acerに次いで4位の位置を持つ企業でも、IBMと比較すると小企業と言うことを、この時初めて知りました。
 

ノートブック開発研究所 開発技監 部長 福島氏の講演

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ThinkPadのできの良さと、lenovoに変わってからも品質を落としていないことの証左としての意味と思いますが、これまでに受賞したアワードの紹介から始まりました。これまでの受賞数は2300を越えているそうですが、IBMからlenovoに変わっても受賞の数のペースに変化はなく、lenovoに経営母体が変わってもThinkPadに変化は起きていないことを共用していました。
わたし自身はこの様な宣伝のしかたは嫌いなのですが、客観的な数値を上げることが理解をして貰う上では簡単なのでやむを得ないと思います。わたし自身も最近は客観的な数字を上げてわたし自身のスキルを自己紹介するようになっています。
 

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開発の難しさ
より軽量・コンパクトに、より駆動時間を長く、より多機能に、などと相反する要求が市場では求められています。こうしたコンフリフト(衝突・対立)をバランスをとって開発を行っています。
一つだけを突出させて、それをセールスポイントとして市場での販売で訴求することも可能なのですが、そうしたことは行わないそうです。
 

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出来るだけコストを抑えるために身近なものを取り入れています。
例えばバスタブからヒントを得て、キーボードにコーヒーをこぼしても基盤に流れずに排出される機能や、冷却効果を高め奈良がファンの音を静かにするためにフクロウの羽の形をモデルとしたファンを開発したり、猫の足の肉球からヒントを得てPCを置いた時に衝撃を緩和するゴムの台座を開発しました。
ThinkPadと言うと、金に糸目をかけずに高性能だけど高価というイメージがありましたが、市場からの圧力で、そうも言っていられないことが分かりました。
 

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技術
ユーザーに取って一番価値のあるものはPC本体ではなく、情報の詰まっているハードディスクであるとThinkPad開発チームは捉えています。そのため、様々な仕組みを用意して、ハードディスクが傷ついて情報が読みとれなくなることを防いでいます。
 

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インテルのCPUが高性能、微細分化しているので、わずかなストレス(外部からの力が加わること)でもCPUの基盤が剥離したりする可能性が増えているそうです。それに対応するために、マグネシウムのボディを使用したり、ホバリングと呼ばれる、筐体と基盤の間に隙間を設けて筐体が受けた衝撃が直接基盤に伝わらないようにしています。
 

こうした技術は耐久試験によって行われていますが、開発者として見るに忍びないほどの過酷な試験だそうです。心情的に開発者の人間ではできないのでロボットにやらせていますという冗談も飛び出すほどでした。
過酷な試験はあまりに過酷なので撮影禁止となっていました(笑)。

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技術的に最高の証左として、NASAが宇宙で採用している唯一のPCがThinkPadです。
スペースシャトルや宇宙ステーションは良くニュースに取り上げられるので、今度、背後のPCを見てください。全てのキーボーにThinkPadの赤いポインターがついているはずです。
 

質疑応答
わたしにとっては一番退屈な時間です。なぜなら個人が自分だけの欲求を満たす時間だからです。ただ、幸いにこの日は聞いていてもためになる答えが返ってくる質問が幾つかありました。

わたしが一番驚いたのは低価格、小型のミニノートにユーザーがこだわっていることでした。複数のユーザーが異口同音の質問を「ミニノートのThinkPadを開発するのか?」としていました。原田氏は開発したいという答えで、福島氏は検討していると言う答えでした。市場の要求がある以上、無視は出来ないと言うことでしょう。

これまでThinkPadは法人向けなので、店頭で見ることはほとんどありませんでした。しかしこれからは個人(コンシューマ)市場向けの販売ルートを確保すると原田氏が明言しました。

懇親会

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わたしの目的は懇親会でハイエンド機種のW700と携帯性を重視したX300を手にとって触れて、開発者の話を聞くことでした。このため軽食が用意されていましたが一切手を付けませんでしたし、飲み物も飲みませんでした。知り合いのブロガーも多数参加していましたが、一切無視をしました。それほど、期待が大きかったと言うことでしょう。
 

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W700
カラーきゃぶりケーションを搭載し、Adobeに対応しているグラフィックを扱うユーザー向けのハイエンド機主です。ハードディスクも2機搭載していRaidにも対応しています。最大の特徴はカラーキャブリケーションを搭載していることで、この日は実際に、開発担当者の方にカラーキャブリケーションの実演をして頂きました。
カラーキャブリケーションの実施の前と後でははっきりと色が違っているのがとても興味深かったです。
 

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X300
X200の陰に隠れてしまった感のある機種ですが、オールインワンの2スピンドル機種です。DVDを備えているので、X200よりも単体での能力は高いです。
X200の上位機種と言うよりも、用途が違うという位置づけでした。

まとめ

どうしても2時間あまりの時間ですと、わたしの知りたいことを全て知ることは出来ません。原田氏と福島氏の講演は要領を得ていて助長名部分が無く、時折り徳力氏の質問が入り、聞いていて飽きが来ませんでした。

実際の機種に触れられる時間は今回はW700に絞って来ていたので、満足の行くまで話を聞き、実際に使用することが出来ました。
今回はコンシューマ向けの製品発表会といって良いと思います。

この様な時間を提供して頂いたlenovo様とAMN様に感謝したいと思います。

9月 21st, 2008

Posted In: ノートブック, 参加レポート・ブログ・ブロガーミーティング

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