うろぐ

インターネットサービス&デジタル家電&デジタルカメラ&パソコンのレビュー

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NTTコミュニケーションズとアジャイルメディア・ネットワーク(以下AMN)の開催したブロガーミーティングに参加してきました。
新しいテクノロジーが次々と生まれていながら我々のネット環境は10年前とさほどに進化していないので、新しい技術を融合させて新しいサービスとして提供したいという趣旨と思い参加しましたが、これは期待を見事に裏切られました。

当日はNTTコミュニケーションズの会社の説明から入りましたが、わたしにとってはどうでもよいことなので、省いてもらいたかったです。全く紹介も無いのも角が立つと思いますので「NTTグループの一員です」程度にとどめておいてもらえると助かりました。
 

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今回のブロガーミーティングはNTTコミュニケーションズが社内公募で募集した内の1つの業務が、社内副業として開発の一区切りを終えてブロガーミーティングという形で一般の人にお披露目をして、意見を求めて、このシステムの今後の方向性を見いだしたいという趣旨で開催されたようです。

このため、参加したブロガーにとっては得るものはなく、NTTコミュニケーションズの説明を一方的に聞かされ、これを聞いてあなた方のアイデアを出して我々に提供してくださいという、視点を変えればずいぶんと居丈高な態度のブロガーミーティング(と呼んでよいのか?)となりました。
 

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今回説明を受けたシステムの解説の話はとても早口で、しかもスライドは写真のシャッターを切ろうとすると次のスライドに変わるほど早く、「ブログを書くための情報すら書き留められない、写真に写せない」ものでした。この点でもシステムを発表したいという自己満足が優先されていて、聞く側の都合はおざなりにされていました。まま、開発者に話をさせるとありがちなことです。
 

わたしの理解した範囲では、開発の動機

  1. ワイヤレスの環境がこれからの数年間で劇的に変化をするだろうと読んだ
  2. 空間(場所)にとらわれずにどこでもアクセスできる環境を提供すればビッグビジネスとなる
  3. パソコンだけのインターネットの時代からパソコンレス、携帯電話やそのたの端末からのアクセスの方がパソコンからのアクセスを上回る可能性がある
  4. 閉鎖的なコミュニティではなく、開放的な、誰でも参加できるオープンなサービスを提供したかった
  5. 写真や動画などを送信する側も、受信して見る側も機器にとらわれずに、パソコンだけでなく、テレビや携帯電話、ゲーム機器など多様なデバイスを利用できるようにしたかった。

というもののようです。

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企業だから当たり前ですが、営利を追求します。
しかし、社内公募の副業段階からインフラとも取れるほどの大規模な発想でシステムの開発を行っているとは驚きましたし、違和感を覚えました。NTTの様な巨大企業だから出来ることです。

今回開発しているシステムの発想には、ユーザーが置き去りにされていました。一言もユーザーのために「このようなサービスを付加した、開発した」とはいいませんでした。彼らの頭には使用するユーザーはなく、「ユーザー=料金を払う人」としか写っていないようです(後の質疑応答で特に強く感じました)。
 

システムの概要
XMPPプロトコルを使用しているそうです。
httpプロトコルはサーバに過負荷をかけるので見送られた。httpプロトコルはサーバに問い合わせをして情報の有無を確かめてから、情報があれば情報をダウンロードしてくるシステムなのですが、XMPPプロトコルは携帯のメールのように、一方的に情報を相手に送信するプロトコルのようです。

XMPPプロトコルはgoogleメッセンジャーなどにも利用されているので、汎用的なものらしいがわたしは初めて耳にしました。プロトコルはわたしの仕事では縁がないので、説明を受けても馬の耳に念仏でした。しかし、開発者にはこのXMPPプロトコルを使用していることがユニークでおもしろい点だそうです。盛んに強調をしていましたし、機会があるごとに「XMPPプロトコルは」という枕詞のように言っていました。

クライアントはFlashで行われています。
クライアントサイドでFlashPlayerをインストールすれば、パソコンやケータイなどのデバイス(ガジェットと言うらしい)にとらわれずに再生できるそうです。

非PC端末での利用
非PCでセキュアな環境を実装させるために、たとえばケータイなら、ケータイにチャネルのコードを送信して、自分だけのチャネルをケータイに登録します。そうすることで、ケータイでアクセスすれば、自動的にチャネルに認証される仕組みのようです。Wiiなども使用できると言っていましたが、ケータイ以外での使い方はなぜか説明しませんでした。

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ハブ
NTTコミュニケーションズとしては「真ん中の「Swhitch」を作り、入力側の機器と、出力側の機器は他社に作ってもらいたいと思っている」。
いわば、システムの基幹、パソコンで言えばOSの様なものを作り、それで儲けたいと言うことらしいです。

google mapsの様なAPIならわたしの様な個人でもスキルとアイデアさえあれば自由にでデザインをして、他者に有益なサービスを作り出すことができますが、今回のNTTコミュニケーションズのシステムは入り口も出口もハードウエアが対応しないとできないので、家電メーカーを始め法人の皆様、このシステムに対応した製品を是非作ってくださいというスタンスでした。これではわたしのようなシステムエンジニアが手を出す余地はなさそうです。
 

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プロトタイプのカメラとシステムについて

OSはLinuxで動いているそうです。
プロトタイプなので、起動に時間がかかり、長時間使うと熱を持ち壊れてしまうなど、現時点では実用性は皆無です。
 

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チャネルとリアルタイムについて

ユーザーはユーザー登録をするとチャネルを選んで受信や送信をすることができます。
すべてのユーザーがオープンにしていれば、1つのチャネルの画像がすべてのユーザーのチャネルに配信されます。
例えば1人のユーザーが日光の紅葉を撮して配信すれば、ほかのすべてのユーザーは居ながらにしてリアルタイムにその映像を見ることができます。
 

チャネルはクローズドにすることもできるので、特定のグループ個人対個人だけのやりとりも可能です。
例えば都内に住む孫の写真を鹿児島に住むおじいちゃんにリアルタイムで見せることも可能です。当然、他の人はこの写真を見ることはできません。
これをグループとすれば、社内の宴会をリアルタイムで配信して、宴会に参加できなかった他の社員にリアルタイムで配信することもできます。当然、グループに登録しているユーザー以外は閲覧できません。
届けたいところにだけ届けることができる、見せられる範囲を指定できるという言い方をしていました。

チャンネルを簡単に変えられる
チャンネルごとに見せるものや範囲を指定できるので、1人の人が複数のチャンネルを指定して、情報を配信したり受信したり選択できるようです。

チャネルの概念は、ユーザーが登録をすると、スーパーのレジのようなものがユーザーごとに作られます。そのレジにチャネルが並び、送信されてくる情報をリアルタイムで流します。
受信側は常にリアルタイムで情報を見られますが、情報量が多くなると、送信側から受信側に至る過程で制御をかけて、受信側のキャパシティをオーバーしないようにしているそうです。送信側が多数いて、受信側が1人の場合を想定すれば、受け取る情報量が多すぎて対応できなくなりますから、この点は容易に想像ができますので、制御をかけるのは当然でしょう。
 

リアルタイムありき

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大きなテレビ
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各テーブルに配置されたモニター

上記の様に全てのテーブル上のモニターにリアルタイムで、同じ写真を表示させることが出来ます。

リアルタイムで情報を配信することにこだわりを持っているようです。
使用例として、

  1. 結婚式の様子をリアルタイムで配信する。
  2. セミナーやミーティングが開催されたとき、遠距離で参加できない人にもリアルタイムで見てもらうことができる。

ということをあげていました。

ホットスポットに対応
ホットスポットに対応しているので、日本全国で利用することが可能です。
ガジェットもパソコンだけでなくケータイなど多様な機種に対応できれば、誰もがいつでも情報を発信したり受信したりすることができるようになります。

扱える情報
これまで写真といわずに情報と書いてきましたが、このシステムはブロガーミーティングでは写真の送信と受信を行っていましたが、実際には動画の送受信のテストも行っていて、問題なく動作しているそうです。
また、写真だけでなく、文字情報なども送受信ができる、柔軟なシステムを設計段階から心がけていたようです。

情報を貯められるのか(ストレージ)
現在はリアルタイムで送られてくる情報を垂れ流すだけのシステムです。情報を蓄えるシステムはありません。ただ、開発をしていてストレージの必要性がわかってきたので、今後は情報を蓄えるストレージシステムを導入したいという意向を漏らしていました。

質疑応答

料金は誰が負担するのか?
    まだ決まっていないようです。候補としては

  1. 接続料金に上乗せをしてしまうこと。一番導入しやすい料金の徴収方法です。
  2. 広告を掲載して広告料で運営をする。
  3. 一般向けでなく、小さなグループなどにシステムを有料で提供をする方法。

実現する可能性
現在のシステムのままでサービスとして提供をするのか、このシステムから一部を切り取って、他のサービスと融合させるのか、岐路に立っている。
新しい技術なので、できれば暖めてしっかりと作り込みたい意向。
現実的な実現のしかたは実際のところは未定。

リアルタイムを重視するのかストレージを重視するのか?
この点は設計段階から柔軟なシステムとしてある。
現在はストレージを省いていてリアルタイムに情報を垂れ流しているだけ
開発をしてみてストレージの必要性は認識している

家電メーカへのアピールポイント
家電メーカーが開発コストをかける部分をNTTコミュニケーションズに任せてもらい、コストダウンと開発日数の短縮を図れることがメリット
この点はNTTコミュニケーションズを信頼してもらいたい

Eye?Fiの逆のシステムがおもしろいのではないか?
開発をしてみると、送信よりも受信の方がおもしろいので、SDカードを差し込むだけで受信ができるシステムは魅力がある。

以上、簡潔ですが当日の模様を書き留めて起きました。

システムに対する所感
リアルタイム、ライブということがそれほどユーザーにとって重要なのかがわたしにはぴんときません。NTTコミュニケーションズの開発スタッフはリアルタイムにのみこだわって開発を行っているようですが、リアルタイムでなければならない必要性を持った情報というのは非常に少ないと思います。むしろ、情報の蓄積と、蓄積された情報の取り出しやすさの方がわたしは重要ではないかと思います。

パソコンとケータイ以外の機器からの情報の送受信は、今後の社会の流れの中では必需となると思います。この点ではNTTコミュニケーションズの今回の開発の取り組みは間違ってはいないと思います。

ブロガーミーティング全体の所感
自分たちの言いたいことをいうだけで満足で、相手に理解させようという意志が感じられませんでした。サイバー大学のブロガーミーティングもそうですが、この手のブロガーミーティングがAMNでも増えてきました。参加する側がよほど吟味をしなければ、時間と電車代の無駄に終わるでしょう。

スクリーンの画面の変化が早すぎます。早口で言葉でまくし立てるので、メモに書き取ることもできませんでした。悪意に取れば、ブロガーにメモを取らせずに、記事にはして欲しくないと感じます。

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各テーブルに着いたサポーターのレベルがまちまちなので、レベルの高い人がいるテーブルは内容のある話が聞けましたが、レベルの低い人がサポーターが着いたテーブルでは、サポーターが機器を操作するだけで時間が過ぎてしまって話をほとんど聞くことができませんでした。

わたしはやむなく、となりのテーブルのサポーターの話に聞き耳を立てていました。

ブロガーを無償で利用する以上は、サポーターの質も一定レベルに教育してから開催して貰いたいものです。

10月 3rd, 2008

Posted In: 参加レポート・ブログ・ブロガーミーティング

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