今日(12/3 2008)のAM2:00同じ会場でプレスリリースをしたLenovo IdeaPad S10e(アイデアパッド)のブロガーミーティングに参加しました。
記者にも大変な好評で、会場には入れないほどのマスコミ関係者が訪れたそうです。いま、一番成長している市場のウルトラモバイルPC(以下ミニノート)をThinkPadブランドを持っているLenovoが発売するとあって、注目度はとても高かったようです。
以下、わたしの主観を交えて当日の備忘録を書きます。
始めにLenovoの取締役の方から、IdeaPadの発売と主な仕様のアナウンスがありました。
すでに発売をしている他社製品を十分に意識した上で、満を持して発売した自信作という強い言葉が出ました。
実機がブロガーが座る席に2人から3人の割合で配置され、ブロガーミーティングの間、参加者が自由にIdeaPadをさわれる趣向となっていました。
他社を圧倒するべくLenovoが世に送り出したミニノートを実際に使うことができました。
残念なのはインターネットにアクセスできなかったことです。台数の関係から無線LANの設定などができなかったのだと思いますが、ミニノートの主要な使い方がネットサーフィンとメールの閲覧にあるので、せっかく実機があるのですから試してみたかったです。
カラーはホワイト、ブルー、ピンクの3色です。ホワイトが先行して発売され、ブルーとピンクこれから順次発売されてゆくそうです。
ホワイト。パールホワイトという感じの光沢のある白です。指紋が一番目立ちにくい色でした。一番無難な色で、売れ筋の色となるでしょう。
ピンク。落ち着いた色合いです。女性に人気が出るのではと思います。指紋が付くと目立ちますが、軽くふき取ることが出来ます。
ブルー。一番目立つ色でした。インパクトのある色で人気が出ると思いますが、一番、指紋が着くと目立つ色でした。写真撮影のために天板を何度も拭いたのですが、完全に指紋を消し去ることは出来ませんでした。
希望価格は54800円です。
バッテリーは6セルを搭載していて、駆動時間は5.3時間です。カタログスペックで5.3時間ということは実働で4時間半前後ではないかと思います。東京と大阪を往復する間、持つだけのバッテリーの容量がありそうです。社員の方に聞いたら、社員の方も実機を手にとって間もないので、実質の駆動時間はまだ試していないと言うことでした。
Webカメラを内蔵しています。画素数は130万ピクセルです。Webカメラは会議用やライブチャット用なので、スペック的には十分でしょう。
ディスプレイは10.1ワイドスクリーン(WSVGA LED)を搭載しています。解像度は1024×576ドットです。表面は光沢あり。
ディスプレイのサイズは10インチ以上と、とても大きく見やすいです。解像度は横幅が1024ドットなので17インチ相当となり、この点では他社のほとんどのミニノートと同じです。
光沢ありの液晶ディスプレイは見た感じがきれいですが、長時間テキストを入力したりするさいには目の疲労のを伴います。好みの分かれるところでしょう。わたしはディスプレイは光沢無しを選んでいます。
カードリーダーは4?in?1
SDカード、SDHCカード、メモリースティック、メモリースティックProに対応しています。
Express card 34カードスロットを搭載しています。Express card34カードスロットを機種は少ないので大きなアドバンテージとLenovoでは考えているようです。ただしPCMCIAカードは使えませんので、これまでのノートブックの資産が使えなくなります。将来的にはExpress card34の方ですが、現在の資産はPCMCIカードというユーザーは多くいると思います。この点は割り切りが必要でしょう。
プロモーションの今後は、店頭での展開を主にするそうです。量販店の店頭でThinkPadのスペースを半分開けてもらい、IdeaPadを展開してゆく予定だそうです。コンシューマ市場に対して、LenobがIdeaPadを切り口として食い込んでいこうという意気込みを感じました。
研究開発体制について
IdeaPadは全世界的に発売する製品として開発されました。
開発は中国の拠点がメインで行っているそうです。
解説はThinkPad SLシリーズを開発した人が行いました。わたしはSL400のモニターをしていたことがあるので、あの機種を開発したのがこの方なのかと、ちょっと感慨にふけりました。
日本のThinKPadの開発拠点の大和の方から、中国にシニアエンジニアを派遣しているので、ThinkPadの息吹が注がれているそうです。
Lenovoの研究・開発部門は、中国(上海と北京)、日本(大和)、USA(モーリスビル Morrisville)の3拠点で行われています。このうちのモーリスビルはヘッドクオーターの役割を果たしています。
各ノートブックの開発の開発拠点は?
ThinkPadシリーズは開発、サポートともに大和で行っています。
ThinkPad SL シリーズは 大和 サポートは中国で行っています。
Lenovo 3000は開発は大和と中国で行っています。大和のエンジニアが中国に長期間滞在して開発に協力したそうです。
IdeaPadは大和は人材支援と開発プロセスを行ったそうです。開発の主体は中国、主に上海が行いました。しかしThinkPadのノウハウを取り入れている製品だそうです。
IdeaPadでもLenovoスタンダードを適用しています。
ThinkPadで15年以上採用されてきた、世界に向けた製品が満たすべき設計品質基準です。
環境、製品安全、対ノイズ性能などに関して、67文章(項目)で規定しています。
常に、ThinkPadのお客様からのフィードバックや法令の改正に応じて、適時最新のモノに更新しています。
法律以上に業界の自主規制がある(緑色)。
ThinkPadやIdeaPadはこの範囲に含まれています。
すでに発売されているS10からS10eで追加実施された品質管理
ThinkPadと同じ大和とラーレーの品質管理・テスト部隊で再確認。
ThinkPadと同じ生産設備と生産ラインと品質基準で生産。
ThinkPadと同じ生産工場の品質テストELPをパス。
ハードディスク本体はThinkPadと同じモノを使用している。「お客様には安心感を持ってもらえるのではないか?」とLenovoでは考えているようです。
製品名にIdeaPadとThinkPadと同じPadをつけるなど、ちょっとあくの強さを感じました。ディスクトップ機にThinkCenterとThinkの文字を入れたのと同様にThikPadのブランド力を最大限に利用したいのだろうと思います。ブロガーミーティングと銘打ちながらも一方的にLenovo側の話を聞かされるだけで、最後にわずかな質疑応答の時間が設けられただけでした。通常のアジャイルメディア・ネットワークのブロガーミーティングに参加しているブロガーにとっては物足りないだろうと思います。
わたし自身は、仕事の関係もあってウルトラモバイルPCの動向を知るために参加しましたが、製品の情報は特に目新しさはなく、知り合いのLenovoの方とよりつっこんだ話が出来た事と、発売日前にIdeaPadの実機を自由に使わせてもらえた事が収穫でした。
Lenovoのブロガーミーティングへの出席は今回が2回目、アフィリエイター向けセミナーへの出席が1回有ります。全てに共通しているのはLenovoが用意したレールの上を歩かされるだけで、参加者が参加出来るイベントでは無いという事です。プレス向けの内容をブロガーやアフィリエイターにも行っているのではないかと思います。この様な趣向では、ThinkPadという製品の魅力で人は集められるでしょうが、やがてはLenovoのブロガーミーティングがブロガーに見放されるのではと思います。Lenovo側がブロガーと共にイベントを盛り上げようと言うスタンスに立ってくれる事が来ることが来ることを期待します。
IdeaPadのレビュー記事は別途に書きたいと思います。
IdeaPadのレビュー記事を書き終えました。(12/ 5 2008)
「最高の出来のミニノート レビュー | Lenovo IdeaPad S10e (動画)」
1/13 2009 TREviewへのリンクを追加しました。
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by TREview
mizunuma 12月 4th, 2008
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