このレビューは家電・PC・携帯・ゲームレビュー・クチコミサイト「みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。(詳細は末尾で)
ディスプレイ一体型のパソコンやミニノートが人気を博していますが、こんなパソコンもあったのかと思うほど、デザイン・コンセプトがユニーク、存在することだけで楽しくなる機種です。
ディスプレイの角度の調整など、ちょっと思いつかない方法で行えます。
パソコンを持ち運ぶ必要はない方で、ミニノートのように廉価、買ったその日から使い始められるパソコンを探している方なら、購入前にぜひ比較検討して頂きたいオールインワンのディスプレイ一体式のディスクトップPCです。
以下は、手元に届いてから初期設定を終えるまでと、ホームページの閲覧・メールの送受信をした感想をまとめたレビューです。
18.1インチモニターですので箱は大きいです。ペットボトルを大きさの比較に置きました。
箱を開けると説明書が1枚だけ入っています。1冊ではありません、1枚です。このシンプルさをわたしは気に入りましたが、不安になる方もいるのではと思います。
マウスとACアダプター、リカバリーディスクが収められた箱。リカバリーディスクが付属しているのは嬉しいことです。最近は付属されていない機種の方が多くなりました。
搭載しているCPUはAtom、メモリーは1Gなので処理できる用途は限られています。グラフィックの処理などはもちろん無理ですし、MS Officeも2007を動作させるのも厳しいと思います(MS Officeは近日中に試します)。
でも、この機種はそうしたことを考えてはいけないのです。
割り切って使いましょう。
わたしがモニターをしている製品に搭載されているOSはWindows XPです。
用途はホームページの閲覧とメールのチェック、その他の軽い動作のアプリケーションで出来ることを行わせましょう。この点はミニノートと同じです。
やや古い2005年以前のアプリケーションを持っていたら運がよいです。多分、そのアプリケーションなら、Atomプロセッサーをつんだこの機種に負担をかけずに動くでしょう。「さくさく動く」という言葉で言われるように、ストレスを感じずにアプリケーションを作動させられるはずです。
ちなみにAtomプロセッサーを積んでいるこのAVA8270N、わたしが業務用で使っているモバイルノートよりも処理能力が高いです。つまり、わたしのように一世代前のアプリケーションをインストールしたり、軽い動作のアプリケーションを探してインストールをすれば業務用としても十分に使えます。
軽いアプリケーションなら問題なく動くと言うことです。
わたしの職種はシステムエンジニアです。
今、ミニノートが売れています。でも、購入する方の全員が、出先にパソコンを持ってゆく「モバイルPC」を必要とする人ばかりではないと思います。値段が安いから購入しているという方のほうが多いのではと思います。
ミニノートの利点の一つはオールインワンで有ることです。
つまり1台のミニノートを購入すれば、モニター、キーボード、トラックパッドなどパソコンを操作するのに必要な機器が全て付属しいるということです。
利点は別途に買い整える部品の必要があまりないことです。初心者ほど、こうした別途に買い整えたり、インストールしたりするのはとまどいがちですが、そうした必要性の薄いのがミニノートです。
家の中での持ち運び、部屋から部屋へパソコンを移動して使う、そんな使い方に「ノートブックが便利だから」という方もいます。簡易的な意味でのモバイル用途と言えるでしょう。こうした持ち運び性を必要としている人も多くいると思います。ミニノートなら2台目のパソコンとして値段も手頃で持ち運びも便利だから購入しようと言う方も多いでしょう。
もし、同じ価格帯で、操作性や使い勝手がミニノートよりよく、部屋から部屋へなら持ち運びができるディスクトップがあったらどうでしょう?
便利とは思いませんか?
ミニノートをモバイルノートPCとして利用しないのであれば、お勧めの一機種があります。それが「AVERATEC All In One AVA8270N」です。
モニターのサイズは18.1インチ、解像度は1680×945pxと大きな作業領域があります。液晶ディスプレイが大きいので、25.5インチのワイド液晶ディスプレイとデュアルモニターの環境を構築しても違和感が少ないです。ミニノートのように像と蟻のようなサイズのアンバランスがありません。同時に複数のウインドウを開くこともできます。
もちろん、これだけの横幅があるので、18.1インチディスプレイの中で、デュアルモニター感覚の使い方も出来ます。同時に2つのブラウザを開いても違和感なく使えます。写真の左がインターネットエクスプローラー6、右がFirefox2です。
モニターは光沢有り(グレア)です。見た目には綺麗なのですが、長時間見続けると、表面が反射をするので目が疲れます。しかし、価格は光沢無しよりも光沢有りの方が高価ですので、AVA8270Nの液晶ディスプレイは奢っていると言えます。
光沢有りなので、長時間、テキストを打つ用途には向いていません。テキストを打つなど、長時間の作業をするのでしたら別途に光沢無し(ノングレア)が有ると便利です。写真はわたしの画像処理用の25.5インチワイド液晶ディスプレイと並べたところです。
背面に電源端子、有線LANソケット、USBソケット3つが付いています。全てのソケットを差し込むと、写真のようにごちゃごちゃ感が有ります。無線LANを積んでいるので、転送速度は遅くなりますが有線LANは使わないと言うのも良いのではと思います。
ミニノートやノートブックのように、背中を丸め、首をたらして下にある液晶モニターを見下ろ必要はありません。姿勢が楽になります。目が疲れにくくなります。
液晶ディスプレイの可動を動画で撮影しました。角度の調整など、見やすくするための工夫が成されています。
ボディーの前面のデザイン。向かって右端に電源ボタンがあります。電源を入れると発光するLEDは淡い青みがかった白色で、とても綺麗な色です。青いLEDが苦手な人でも気に入ると思います。
ボディーの表面は光沢があり、デザインが重視されています。その代わり、指紋がつきやすくなっています。これは好みによるでしょう。最近はノートブックもディスクトップもデザインを重視した機種が多くなりました。AVA8270Nもそうした機種の一つです。
ミニノートの可搬性はありませんが、ユニークな折りたたみ方式の液晶ディスプレイは邪魔になりにくく、無機質なパソコンの概観が部屋のデザインを壊すこともありません。
そして、液晶ディスプレイが折りたためることで、家の中の部屋から部屋へ持って移動することが簡単になりました。
全てはユニークなゆえの欠点といえます。使う側が気をつかってあげなければなりません。気を遣う必要の少ないミニノートとの差だと思ってください。こんな持ち方をすると、きっと壊れます。
キーボードは、現在発売されているほとんどのミニノートよりもタイプがしづらいです。
キーの大きさは十分ですが、ストロークが固く浅いので、タイプをしていて指先が疲れます。長文を打つには別途にキーボードを買い足す必要があるでしょう。
長文をタイプしないのであれば、このキーボードでも十分かもしれません。キーボードのタイプ感は個人の好みがはっきりと分かれますので、実際にタイプをしてみてから判断するとよいでしょう。
キーボードには10キーが付属しているので、数字を打つのは便利ですが、Enterキーが通常の配置の縦長でなく横長となっていることと、「.」キーが本来あるべきところではなく、10キーの上の方についているので、ブラインドタイプで10キーを打つと、間違えたタイプをするかもしれません。10キーだけを別途に買うか、10キー付きのキーボードを買うかしないといけないかもしれません。
マウスは持ちにくく、ひどい出来です。付属品といってもここまで手を抜いたマウスははじめてみました。マウスは別途に買い直す必要があります。
わたしなら、AVA8270Nを購入したらキーボードとマウスは買い換えます。
もっともわたしは、今まで購入したディスクトップに付属したキーボードとマウスを出来が悪いので使ったことはほとんどないです。
唯一の例外はIBMのアプティバのキーボードだけです。15年以上前のキーボードですが、タイプ感が良いので未だに使用しています。
CPUとメモリーの関係から、ディスクトップといえども業務用途には向きません。ホビーユースも限られています。
でも、ミニノートの購入を思い立ったとき、モバイルPCが必要か問いかけてください。モバイルの必要がなければこの機種を思い出してみてください。
スペックはTriGemのページが詳しいです。
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mizunuma 12月 14th, 2008
Posted In: ノートブック