ソニー VAIO Type P レビュー

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Img_5009 銀座のソニービル8F OPUSでソニー VAIO Type P 体験イベントに参加して発売前の製品に触れてきました。(開催:みんぽすみんぽす

My Sony Mail Magazineから発表のメールがあり、VAIO Type Pの紹介ページが紹介されていたので、事前に外観やスペックなどの確認して起きましたが、実機に触れてみると、スペック以前に、デザイン、液晶ディスプレイの完成度、キーボードのタイプのしやすさに驚かされました。
 

以下、わたしの主観を交えてSONY VAIO Type Pのレビューを書き留めます。

ソニー VAIO Type P レビュー

大きさから見た印象

Img_4880 片手で持てるミニノートという製品がまず凄いです。奥行きが120mm、厚みが19.8mm。手のひらの小さな女性ではどうか分かりませんが、わたしには片手で扱うにちょうど良いサイズです。わたしにとってPDAは小さすぎて使いものになりませんでしたが、VAIO Type Pなら問題なく使えます。
 

Img_4959 ポケットに入るサイズでWindows Vistaが動作します。パソコンとして必要な機能はすべて内蔵しています。

高性能の製品を作るよりも、性能を落とさずに小型化する方が遙かに難しいことです。VAIO Type Pはそれを実現しました。存在そのものが価値のある製品です。
 

Img_5075 パンツの裏ポケットにも入ります。セミナーなどで席を外す時、テーブルの上のノートブックが気になるのですが、VAIO Type Pならポケットに入れて席を外すことが出来ます。
 

液晶ディスプレイ

Img_4941 液晶ディスプレイの完成度は予想以上に高いです。表面はグレアでもノングレアでもありません。どんな角度から見ても見えにくいということがありません。反射して見づらいということもありません。

1600px*768pxという高解像度ですので文字は小さく表示されますが、それで見づらいことはありません。ただ、視力が良くないと小さな文字は読めないと思います。

文字などの見やすさは液晶ディスプレイの完成度というハードだけでなく、OSにWindows Vistaを搭載していることも関係があるそうです。Vistaは高解像度の処理を得意としているそうです。
 

Img_5125 大きな解像度の液晶ディスプレイを採用しているので、擬似的なデュアルモニターとしても使うことができます。
 

Img_5116 複数のウインドウを開いているとき、強制的に左右に並べられる機能を持ったボタンが付いています。このボタンを押すと、数秒でウインドウが並べ変わります。
 

キーボード

Img_5144 キーボードの出来は良いです。小さなボディーに配置されたキーですが苦痛なくタイプできます。
キーボードはキーの大きさは他社のミニノートと比べると遙かに小さいですが、1つ1つのキーの間隔が空いているので、間違えて2つのキーをタイプしたりすることはありません。
 Img_5102

キーのピッチが浅く、タイプ感は堅いですが、これは計算された浅さと堅さです。

以前にVAIO Type Tのモニターをしたときに、キーボードのタイプ感に違和感を覚えたのですが、1日か2日で慣れました。それ以降はどんな長文でもタイプできました。

ただし、キータッチがまるで違うので、慣れるまでの1日は指先に力が入るのでとても疲れました。
 

Img_5021 キー配列は「半角/全角」だけが特殊な配置をとっていることと「TAB」キーがやや小さすぎることをのぞくと、標準の配列を採用しているので、ブラインドタッチでタイプをすることができます。

頻繁に半角と全角を切り替える必要のある使い方をしなければ、それほど苦にならないでしょう。このキーの配列はLenovo IdeaPadと同じです。
 

わたしはプログラムを書くときに「半角/全角」キーと「TAB」キーは頻繁に使用するキーなので、このキーの配列が特殊だとブラインドタイプができません。わたしがVAIO Type Pを購入する時には、このキー配列が一番に考えさせられるところとなるでしょう。
開発を担当した方に直接聞いたのですが、小さなボディーにキーを配列するので、どうしてもこの配列にせざるを得なかったそうです。
 

Img_5023 「fn」キーとの組み合わせの「PageUp」「PageDown」「Home」「End」キーはもちろん、「PrtSc」と「SysRq」キーもありますので画面全体の取り込みとウインドウだけの取り込みをすることができます。

Inspiron Mini 9の様にこの辺を妥協して省くメーカーもある中で、この小さなボディーでこのキーをつけてくれたのは、使うユーザーにはありがたいことです。
 

キーボードについては「半角/全角」と「TAB」キーだけが特殊な配列です。それ以外ではタイプ感や配列など問題になる箇所はありません。この2つのキーで妥協出来るのであれば、キーボードについては問題ないと思います。

各種ソケット

Img_4979ボディーがあまりに薄いのでどの様に接続をするのか気になっていた外部ディスプレイ用のD-Sub端子と有線LAN端子でしたが、専用ソケットに取り付けるアダプターを介して接続するようになっていました。D-Sub端子と有線LAN端子は1つのアダプターにまとめられています。BTOで別売りとなっていますが、必ず購入しておいた方が良いでしょう。
 

Img_5016 VAIO Type P側の専用ソケットです。
 

Img_5025 USBソケットは2つです。ボディーの大きさから考えると2つでもよくつけられたと思えるほどです。小さなボディーにしたためと思いますが、USBソケットが左右に1つずつつけられています。左右どちらからでもUSBソケットが利用出来るのは大変便利です。
 

ストレージの容量が大きくはないので外付けハードディスクなどが必須となるでしょう(SSDモデルで64GBと128GB、HDDモデルで60GB)。
外部ストレージをNAS(LAN接続型ハードディスク)ではなくUSB外付けハードディスクを選択した場合はUSBソケットが1つはつぶされてしまうので、使い方に工夫が必要となります。そのほか、マウスや10キーなど、テーブルのうえで使うにはあれば便利なツールがありますので、USBハブが必須となるはずです。 

Img_5126 SDHCカードリーダーとメモリースティックDuoの2つのスロットが手前についています。SDHCカードがディファクトスタンダードとなったことを象徴するような配置ですが、メモリースティックDuoのカードリーダーがどの程度の需要があるか、いささか疑問です。これほど小さなボディーにしながら、メモリースティックDuoリーダーをはずせないソニーの苦悩を感じさせられます。
 

各種スイッチ

Img_5018 電源スイッチは入れやすいです。間違えて電源が入ることも極力ないような配置になっています。LEDの色も目にちかちかする青色でないのが嬉しいです。
 

Img_5022 画面に2つのウインドウを表示させているときに、左右に並べられるボタンが付いています。幅が1600px*768pxあるVAIO Type Pだからできる機能ですが、擬似的なデュアルモニターとして重宝するとお思います。
 

Img_5024 トラックポインター。
ThinkPadユーザー以外ではあまり使う機会のないデバイスなので、トラックポインターは慣れが必要です。精度は高く慣れれば実用上の問題はないレベルに仕上がっています。

以前にThinkPad SL400のモニターをしたおかげでトラックポインターにも慣れていました。
わたしは違和感なく使えました。
 

Img_5020 クリックボタン。
キーボードの一番手前側に薄く線のように配置されています。クリック感はしっかりとしていています。固すぎずやわらかすぎず良くできています。

わたしが使用しているHP 2133やNa01 miniの様な安っぽいクリック感ではありません。
 

現在発売されているほとんどのノートブックはトラックパッドを採用していて、トラックバッド上でウインドウのスクロールなども行えるので、それに慣れている人にとってはトラックパッドがないことはかなり違和感を覚えると思います。
わたしもトラックパッドが付いているノートブックを使っていますが、トラックパッドでウインドウをスクロールすることに慣れているので、それが出来ないことが一番、不自由に感じました。ウインドウの縦スクロールバーはほとんど使うことはなくなっていました。
この点に妥協出来るかも、購入のポイントになると思います。

使用感

文字のタイプと起動時間の遅さ

Img_5107 実際にテキストをタイプをしてみると、ノングレアのような見やすい液晶ディスプレイなので文字を楽に入力出来ました。実用上、問題はありません。
 

ただし、起動時間がWindows Vistaなのでとても遅く、Windows XPを搭載したミニノートのようにデジタルメモ帳としては使えそうにありません。大きさがジャケットの内ポケットやパンツの裏ポケットに収まるサイズなので、起動が速ければキングジムのポメラ的な使い方ができます。せっかくのコンパクトなボディーが生かされないのが残念です。ソニーは社風としてAVを重視する傾向にあるので、テキストを手軽に入力したいというユーザーの需要が読めないのかもしれません。
 

わたし自身、Windows Vista搭載のヒューレットパッカード HP 2133とWindows XP搭載のエプソン Na01 miniを併用してきましたが、HP 2133の起動時間のあまりの遅さに耐えられなくなり、最近、Windows XPにダウングレードをしました。Windows Vistaでは実用上耐えられないほど動作が遅いのです。これはVAIO Type Pでも変わりません。

画面を見る

Img_5005 液晶ディスプレイの見やすさは、他のミニノートとは別格です。1600px*768pxという解像度の大きさと合わせてとても使いやすいものに仕上がっています。夜間や薄暗い部屋でも明るすぎて見にくいということがありません。
 

Img_5110 画面を斜めから見ても見えなくなるということがありません。

HP 2133の様にグレアで反射して見にくいということもないです。
 

Img_5113 液晶ディスプレイの大きさが8インチと小さく、逆に解像度が1600px*768pxと大きいので文字が小さく表示されますが、液晶ディスプレイが見やすいので、視力が良い方なら見にくいと言うことはないでしょう。
 

位置情報の測位と利用

GPSとPlaceEngineによる位置情報の取得とPetaMapやプロアトラスとの連携は、使った限りでは開発段階のレベルに感じました。

Img_5093 まず、位置情報の取得ですが、GPSが無いと屋外ではPlaceEngineだけで位置情報を取得するので誤差が激しく使い物になりません。

PlaceEngineはGPSの電波が届かない屋内(ビル内など)の使用に限定するべきでしょう。

写真は当日、銀座の街を歩いたルートをPlaceEngineを使ってログデータを作成して、それをプロアトラス上に表示させたものですが、ほとんど道上を歩いていないように表示されています。左下に伸びている線は新橋のその先まで達していました。ここまでひどいと誤差の範囲を超えています。
 

屋内ですと、OPUSの会場で位置を確認したところ、ソニービル8Fと階数まで把握することができました。GPSでは不可能なことです。 

GPSはドコモのWANとのセットとなっているので、不要なドコモのカードでも購入をしなければならないのがネックです。
それと、現時点(1/11 2009)ではGPSはBTOでは選択できません。近日、対応予定となっています。
開発担当者に聞いたところでは、GPSはアンテナも含めて完全にボディーの中に内蔵されるそうです。外部に突起などはでないそうです。持ち歩く際にGPSのアンテナが内臓か外部に出ているかはとても重要なことです。

Img_5051 位置情報を元にした情報の提供ですがx-Raderというアプリケーションで抽象的な位置を割り出し、x-Raderにマーカーが表示されます。
 

Img_4908 x-Rader上に表示されたマーカーをクリックすると、ポップアップメニューが表示されます。
 

Img_4911 地図をクリックするとオンラインならPetaMapが起動します。
 

Img_4912 オフラインならインストールされているプロアトラスが起動して、マーカーに該当する情報が表示されます。
 

Img_5056 x-Raderの表示が抽象的なので使いにくいです。GPSやPlaceEngineで位置情報を割り出したら、その位置をPetaMapやプロアトラスにリアルタイムで表示できるようになって、初めて実用的といえるでしょう。
わたしは双方を画面に表示して使ってみました。残念ながらあまり実用的ではありませんでした。
 

位置情報がリアルタイムで分かるおもしろさ

Ca340016 わたしは同じソニーの製品のPSP-3000にGPSアンテナとゼンリン「みんなの地図3」を使ったナビゲーションをサイクリングやカヌーなどで楽しんでいますが、リアルタイムで自分の位置が地図上で把握できるのはとてもおもしろいです。
 Imgp4503
カーナビでは当たり前の機能ですが、わざわざカーナビやポータブルナビゲーションを買って持ち歩くというのは不自然です。普段使用している製品で使えてこそより面白いのです。
 

VAIO Type Pを購入するのであれば、ドコモのWANとセットになり無駄な出費は強いられますが、ぜひGPSを内蔵させて楽しむことをお薦めします。ドコモのWANは契約をしない限り費用は掛からないと聞いています(購入前に確認してください)。
 

価格

BTOなので最低価格が79,800円から購入できますが、実用に耐えられる装備を選ぶと10万円は確実に越えると思います。もし10万円以内で収めて購入したとしたら、あとで装備が足りなかったとか処理速度が遅いなどと後悔することになるはずです。

試しにわたしが必要とする機能や装備を組み込んで見積もりをしたところ、約15万円でした。この価格でCPUがAtomプロセッサーということを考えると、価格対性能比(コストパフォーマンス)はあまりよくありません。

価格には、小さなボディーにするためのテクノロジーとデザインまで含まれると解釈をする製品です。

買うの?

わたしに限って言いますと、購買意欲をかき立てられる製品ですが、買いません。

理由はいくつかありますが、一番の理由は先月(12/12 2008)にヒューレットパッカード HP 2133を購入したばかりということと、モニターとしてエプソン Na01 miniの貸与を受けていることがあります。

新製品が2つ手元にあり、機能がほぼ重複するVAIO Type Pが入り込む余裕が今のわたしにはありません。

もう一つの理由は、選択肢として、Atomプロセッサーを搭載した非力な処理能力のミニノートに15万円を支出するのであれば、Lenovo ThinkPad X200シリーズを購入する方が実用的と考えられます。

残念ながら、わたしにとってのパソコンは第一に仕事の道具であって、ホビーの道具ではないからです。

以上、思いつくままにVAIO Type Pのレビューを書きました。

Sony VAIO Type Pの商品詳細のURL
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/P1/

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コメント(4)

こんにちは。
私が欲しいと思っているHP 2133のことも書いてあって参考となります(今度、HP 2140も出るそうですね。)。
これからも、どういった製品が出てくるのか楽しみですね。

>ジキタリスさん
HP 2140は初耳です。
貴重な情報、ありがとうございます。
HP 2133は使ってみて、購入して良かったと思っています。本当に良くできたミニノートです。

起動時間は遅いと思いますがVistaを使うならスリープモードの方が良いのでは?

>kouさん
モバイルノートでスリープモードを使うと、バッテリーを消費してしまうので、その辺はユーザーが各自、判断されて使うようだと思います。
わたしは未使用な状態でバッテリーが消費されるのは嫌いなので、休止モード、もしくは電源を切るにしています。

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