うろぐ

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スピーカーはグーグル株式会社のソフトウェアエンジニア 南野朋之さんです。

わたしは自然派空間など、Google mapsを扱っているので、直接Google mapsのエンジニアの方の話を聞ける機会は滅多にありません。
セミナーの受付が開始された当日に申し込みをしていました。

時間的な制約から、Google mapsが新しく提供をはじめたサービスの紹介と、その新しいサービスを取り入れているサイトの紹介にとどまりましたが、それでも貴重な話を聞くことができました。
 

以下、当日の話を備忘録として書き留めておきます。

Google Maps

Google mapsの新しい機能

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最初に南野朋之さんからGoogle Mapsについての簡単な説明がありました。
 

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Google mapsは2005年に公開。
AjaxのAPIを利用したサービスとしては初期の頃に属します。
現在、4年を経過していろいろな機能が追加されました。
例)地図のリンク、経路案内、クルマの経路案内、ストリートビュー、KML/KmRSSの取得などがあります。
 

最近は航空写真などに地形図が加わりました。
TouTubeや写真などを地図上に表示させる機能も加わりました。

当初はGoogle mapsのAPIを公開する予定はなかったそうです。
ところがGoogle mapsを解析したアメリカ人がいて、不動産サイトを運営していました。Googleの社内で検討してこのサービスを自分たちだけで利用するよりもみんなに公開したほうがよいということで、APIを公開することにしたそうです。

Google mapsを利用しているユニークなサイトの紹介

ポストマップ
どこにポストがあるかを紹介するサイト、ユーザーが投稿して情報を共有する。
食べログ
食べ物のサイト
サンフランシスコの紹介
ボタンやスクロールバーなどを自サイトにデザインにあわせられる。
Apple
GoogleMapsAPIを利用しているが、ポップアップウインドウが透けて後ろの地図が見える、非常にデザインを大切にしている。参考例としてわたしがアップルのサイトから該当するページを見つけました。Apple Store, Ginza
海図をオーバーレイしている
元々の航空写真に海図を透過させている。
ゲームの地図
GoogleMapsAPIのシステムだけを利用している。ズームやスクロールなどがこうしたユーザーの好みに合うようです。
地図情報などはすべて自分たちで用意している。
ニュースをたくさん集めてくるNews graphy
地図ではなく、ニュースを擬似的に地図化して、GoogleMapsAPI上に表示させています

Google Static Maps APIとGoogle maps API for Flash

Google Static Maps API
URLを作って画像として表示させられる仕組み。画像サイズや縮尺も自在にできます。
地図センター、ズーム指定可能
4種類の地図
数種類のマーカーサイズとフォントと色
URLを作るツールが用意されている。

Google Static Maps APIを使うケース

JavaScript sAPIの方が利用範囲が広い、例えばStatic Maps APIではスクロールはできないなど制約がある。
モバイル向けのサイト、JSをサポートしていないデバイスでも使うことができる。
ユーザーにプレビュー画面として見せる。
おもしろいGoogleMapsを紹介しているサイトがあれば自サイトからリンクを張っているサイトがあります。その際にプレビュー画面としてStatic Maps APIを使っています。

より早いページのロードをしたいとき
JavaScriptはロード(読み込み)に時間がかかるという欠点があります。
地図自体がメイン・コンテンツでない場合は、表示が遅いとユーザーはほかのサイトへ去ってしまいます。そうならないように早く表示させるために画像として表示させる手法をとります。

Yelp
サンフランシスコのピザ屋の情報サイトを含んでいます。
トップページにやStatic Maps APIの地図を貼り付けていて、クリックをすると別ページに飛ぶ。ズームをクリックすると、JavaScriptのマップを読み込んで、小さな地図でJavaScriptのマップを表示させます。
まずStatic Maps APIを表示して、ユーザーが気づかないうちにJavaScriptのマップに表示を差し替えます。早いネットワークだとユーザーは差し替えられたことに気づかないほど処理が早いです。
ユーザーの満足感(早い表示)を得ることができます。

Google maps API for Flash

JavaScriptに比べると一部機能に制約があるが、ほぼ同等とみて差し支えないです。
イベント、オーバーレイなどが使えます。
色を指定できるなど、JavaScriptではできないことが可能です。
アメリカの天気の雨の降っているエリアや雲のエリアを色つきで地図上で表示させているサイトがあります。JavaScriptではほぼ不可能な機能です。

Google maps API for Flashを使うケース

JavaScriptの問題点は、はブラウザによって挙動が不安定で実用的でない場合が発生することです。この問題を回避するうえで、Flashは有効なツールとなります。
もともとFlashで作っているサイトが向いています。

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例)和時計のサイト
昔は日の出から日の入りを尺度としていた、それをFlashで再現しています。
干支の画像とGoogleMapsの地図で位置を指定します。
スムーズがアニメーションで表現したい時に有効です。
 

例)トラックを走らせる(日本)
フレームレートで比べるとJavaScriptに対して2倍くらいでるが、CPUの利用率は半分程度ですんでいるそうです。

例)GoogleMapsAPIのJavaScriptバージョン、地図上に国のポリゴンを表示させている、大変遅いです。
Flashでは瞬時にレンダリングできます。
多数のポリゴンを表示させる場合にはFlashでは有効です。

例)なめらかな画像を地図のうえに表示させたいとき。

例)レスポンスの早さを要求されるサイト。

例)Flashはバイナリーデータを扱えます。JavaScriptではコメットというテクニックがありますがパフォーマンスはあまりよくないです。
地図を使ったチャットルーム。地図のうえに描いた絵がほかのユーザーがみることができます。地図上に描いた絵のシェアリングです。
大量のデータをクライアントに送る場合に有効です。
JavaScriptはサイトにのせたくない、セキュリティ上の問題、JSのトラブルでサーバが止まってしまう可能性などがあるからです。
Flashを使った広告の中にGoogleMapsAPIのFlashマップを表示することも可能です。ドライビングルートを表示させる、JavaScriptを組み込むよりも敷居が低いです。

まとめ

JavaScript、Google Static Maps API、Google maps API for Flashのいいところを取り入れます。
自サイトを理解して、よりおもしろい地図情報を表示させるように工夫をしましょう。
Googleのデベロッパーのページ
Google maps APIの概念のページ

質疑応答

KMLをアースで読み込む場合とAPIで読み込むことは全く違った処理がある。
アースで1万個の処理をさせるのは簡単だが、JSでは厳しいので制限を設けている。
KMLの方で、どのマーカーを出して出さないかを指定できるので、それをうまく利用してAPIに表示させる工夫をするとよい。

ポイントを多数たてる
ローカルサーチの結果をだす
マーカーの数が多い場合はサーバサイドでレンダリングをさせてマーカーをたてている。
APIの利用者側でマーカーを表示させる工夫をする。

商用利用と紙の利用
フリーのものと有料のもの
一般に公開されている数、1万5千以下、PV50万以下。1日あたりなら、無料。
サポートはユーザー同士でサポートを行いある。
有料はエンタープライズのサポートを受けられる。
プリントについては、詳細は問い合わせてください。
社内で使用するのであれば、エンタープライズ版を購入した方がよい。
アクセス数が多いサイトは止まるとまずいので、有償版を使っていると思われる。

株式会社ゴーガ 小山さんのお話

地図を取り入れたサイトも運営しているので、地図のサイトの運営を考えておられればゴーガを利用されることをお考えくださいとのことです。

最後に運営している地図のサイトの例。
株式会社ゴーガの紹介
中心テーマとしてWEBマーケティングへのアプローチ
WEBコンサルティング  ネットリサーチ
データマイニング   シミュレーション

ゴーガはGoogleMapsを利用したマッシュアップサイトで受賞

以外と知られていませんが2/11は伊能忠敬の生誕日、Googleのトップページで紹介されていたそうです。

地図サービスの紹介

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GoogleMapsAPI
誰でも自由にアクセスできるWEBなら無償
有償は1万ドル

Yahoo!Japan地図Web API
利用者自身の便宜を図る非商用目的にみに使用
商用目的で使いたい法人はデベロッパーに問い合わせ
 

地図APIのメリットとデメリット

一般に使われているgifなどで作られた画像地図は、デザイナーさんが自由に書くことができる、好きなランドマークが書ける、縮尺を自由にできる、デフォルトできる、などのメリットがあります。

画像地図のデメリットは、地図に変更があった場合にはその都度に修正が必要、修正の度にデザイナーさんに依頼するので費用がかかる。

APIのメリットは、変化は自動で修正される。大量の地図があっても位置情報だけで生成。ユーザーが自由にズームできる。地下鉄出口などが書かれているなど便利。

例)ポストマップ、ゴーガの社員の方が個人で制作しているそうです。桑村さんがゴーガに入る前に作っていました。
ユーザーが最初に開いたときにどのページにするかで悩んだが、アクセスをした位置を中心に情報を表示することにしたそうです。トップページの小さな地図は最新の登録情報が表示されるようにしています。
GoogleMapsAPIとYahooMapを併用しています。

例)マッシュアップアワードを受賞「doodle
GPS着きの携帯電話で自由なコメントを記録、写真を投稿。今ココにいる情報を重視しています。
世界対応しているので、ロンドンやパリからの投稿も多いそうです。
第2回マッシュアップアワード優秀賞受賞。
方角検知
図書館検索
一部カーナビでも動く、Wiiでもうごく、プラットフォームフリー。

例)自転車大好きマップ
サイクリストがマウスでルートをGoogle map上に書くことができます。Flashを使用しています。代表取締役の小山さんが手伝っているそうです。

例)高速.jp YahooMapを使用。
なぜYahooか。1年半前に開設。Yahooの方が地図情報が新しい。高速道路がGoogleMapsでは載っていないことがYahooよりも多い。

例)街みえるコム
数値メッシュデータ表示
企業ニーズがあるそうです。

例)ガソリン価格比較サイトgogo.gs
小さな地図で表示。食べログなどがうまい地図の使い方を使える。
地図をオブジェクトとしておいてあり、ほかのコンテンツを重視している。地図がメインだと地図だけで完結してしまう。

例)ドラゴンクエストの地図
スクロールやズームというユーザビリティが気に入られているので、使われている。

お知らせ

5分でわかるジオメディアの歴史
第3回ジオメディアサミット開催予定
立教大学、4/3です。

質疑応答

doodleのネーミングの由来、googleからきたのか?
doolは落書きをするという意味。

メッシュデータ表示
データをGoogleMapsに表示することは簡単。
どのエリアを表示するかを切るかを、考える。縮尺にあわせて出す地図エリアを指定する。
レンダリング
自分の作成したデータを乗せることは、座標に乗せる計算式がしっかりしていれば問題ない。

以上、簡単ですが、わたしの備忘録としてまとめておきます。

2月 24th, 2009

Posted In: ジオメディア・インターネット上で地図を扱う

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