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4/3 2009 位置情報をネットで利用するエンジニアやサービスを提供する法人や個人が集まるジオメディアが立教大学で開催されましたので参加しました。
当日の参加者が約300名、懇親会の参加者が約100名と盛況でした。

当日の模様をわたしの備忘録として書き留めておきます。
 

始めに開催場所を提供してくれた立教大学からのご挨拶がありました。
大学関係者の立場から見ると、最近の学生はテレビや新聞などのメディアに触れていないが、ジオメディアなどの新しいメディアにもしていない。今回の様なイベントを立教大学で開催することで、少しでも大学生に興味を持ってもらえればと言うことで、立教大学が無償で提供してくれました。

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司会者:関 治之さん、@シリウスラボ
(株)シリウステクノロジーズの方です。
モバイル向けの広告、位置情報、フラッシュコンテンツの配信サービスを主にしている会社だそうです。
 

ジオメディアサミット

2008年1月、ジオメディア新年会という飲み会から始まりました。
その後、回を重ね第2回ジオメディアサミット、関西ジオメディアサミット、08年忘年会を経て、今回の第3回ジオメディアサミットの開催となりました。
わたし自身とジオメディアとのつながりは昨年の忘年会からで、サミットへの参加は今回が初めてとなります。
ジオメディアの関係者は左党が多いようで、位置情報関係者の飲み会がそのままジオメディアに発展したという側面もあるように見えます。
 

今回のテーマは「盛り上がるジオメディア」

近年、カーナビ、GPSつき携帯電話やiPhone、PSP-3000+GPSなど位置情報が分かるインフラがそろってきました。誰でも手軽に意識せずに経度緯度という位置情報を取得出来る世の中の流れの中で、ジオメディアを盛り上げようと言う趣旨です。

第1部はプレゼンテーションが行われました。

盛り上がるジオメディア

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ヤフー株式会社 村田 岳彦さんと佐藤 信介さんの話し。
「そもそも盛り上がるジオメディアって何だ?」から始まりました。
 

  • 気持ちや勢いがひときわ高まること。
  • 気持ちや勢いがひときわ高まるジオメディア
  • 人の気持ちが盛り上がっていないとだめ。

Yahoo!のジオメディアの実例
Yahoo!ワイワオイマップは盛り上がっていない。失敗し多様です。
Yahoo!マチモバ、携帯で見ると便利だが盛り上がっていない。失敗したようです。
Yahoo!うごけ!道案内、スクロールで動く、スクリプトで書かれている。一部で熱狂的なファンがいて使ってもらえているが、盛り上がっているとまでは言えない状態のようです。
Yahoo!知恵袋、以外に地域情報をキーワードとした質問が多くされていました。例えば「池袋」の含まれる質問件数は16,331件。地名で盛り上がっているかな?という印象のようです。

Yahoo! Open Local Platform

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定義

  • 地図のAPIはありますが、今は地図しか出せない。
  • 拠点情報や知恵袋などの情報があります。
  • 社外のパートナーさんとの提携・大規模ストレージをします。

この様な形で地図情報と組み合わせたサービスの提供を検討中のようです。

地図を強化しているのか?

地図面APIはゲーム機本体、APIを使ったサービスというゲーム・カセットが刺さるイメージをしてもらうと分かりやすい。
例)立体の3Dデータを利用した地図の表示。
例)白地図(ベクトル地図)
経度緯度から検索ができるサービスの提供など。

対談:「食べログとケータイ国盗り合戦」

食べログとは?

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価格コムが母体。
お店選びで失敗しないサイトとして立ち上げられました。
お店の口コミとお店の格付け(点数)

食べログの基本スキーム
ユーザーに情報を投稿してもらう。
ユーザーがお店探しに利用してもらう。

ユーザーを獲得するためにしたことは?獲得
マイページの充実を図りました。

 

  • これまで、ネットは匿名性が重要視されていましたが、食べログではマイページを閲覧するとその人の人となりがわかる様になっているそうです。
    投稿すればするほど人となりが分かる様になるマイページと言うことで先行している他社のサービスとの差別化を計りました。
  • ブログでグルメ情報を書いている人が多くいます。そうしたブロガーからトラックバックを送ってもらう仕組みを実装しました。
  • 機能改善掲示板。要望・提案を書き込む掲示板です。この掲示板は毎日チェックされ、即日、遅くとも数日後には対応するようにしているそうです。掲示板からの要望を通してユーザーとの結びつきを強めていると言うことでしょう。スピードの早さがユーザーから指示を得ていると考えているそうです。

グルナビとの違い。

グルナビは掲載料金を払わないと掲載できないが、食べログは書きたい人がいれば書けるので、店舗数が多い。

点数・クオリティ維持

ユーザーに重みをつけている。重みのあるユーザーがつけた点数の影響力が多くなるシステムを採用しています。

200文字以上の口コミ字数制限。
口コミは全文目視チェック
口コミと写真の表示の優先度を設定・手動で行っている事。

モバイル対応・iPhon対応
現在位置情報から情報を引き出せる。

収益
コンテンツマッチ広告
エリアマッチ広告:コンテンツマッチ広告の1.5倍
主にネットワークで収益を上げているが、昨年から飲食店らの情報発信が可能となった。1万店が登録。
検索結果エリア連動特別枠。

今後の展開
ユーザーからの登録だけでなく、お店からの情報の発信もしてもらい、信憑性を高める。
パーソナライズされたランキング・レコメンド。
モバイル、iPhonアプリのバージョンアップ。
食べログ海外版。

FAQ

価格コムがあったことのメリット。
ユーザーを分析するとあまり親和性はないが、システム構築のノウハウの共有はできる。
APIについて
契約などなしで誰でも一般に使用できる。
ユーザーの呼び水は
すでに先行しているサイトがあったが、口コミサイトで不満に思っている点があったので、その点を改善して作成した。800万人のユーザーのうちの5万人が書き込みをするユーザーで、良質のユーザーは数千。リアルな人間関係も重要。
最初に良質の口コミを書いてくれるユーザーが1名、初期に入ってくれたことが大きかった。

30minサンゼロミニッツ
今いる場所から30分いないで分かる情報を提供するサービス。
以前に@コスメにいた方。

タウン情報CGMの課題
CGMはカテゴリーを絞らないと盛り上がらない。
情報が「すかすか」となってしまうとユーザー耳向きもされなくなる。

情報の収集方法は?
すでにブログに書かれている情報を集約している。
目視によって良質のブログを集めてきて、地域DB、ランドマークDB、店舗DBに分けて、位置特定するシステムを作り上げた。

使い方
その地域新聞を読んでいる感覚。
自宅やオフィス近辺のニッチな情報を確認、収集できる。東京ウォーカーにも乗っていないニッチな情報。

表示されるページ
ブログの自動分類にもかかわらず、口コミ投稿に近い精度を実現。
食べログなどでは得られない情報をユーザーが探しに来る。
複合施設ページ:ショッピングモール、ホテル、テーマパークなどは、手動でひも付けをしている。そのためにショッピングモールごとに検索できる。

特集のページ
テーマごとにまとめてブログをチェックできる。
お花見、ラーメン次郎の本店とインスパイアした店舗など。

実際の記事を書いているのはブロガー。
そのために地域ごとの良質なブロガーを探している。また、ブロガーが登録する仕組みを用意している。
Yahooのわいわいマップににている機能がある。
膨大なブログ記事をマップ化し、ブログに付加価値を提供。

今後の展開
GPSに対応した携帯端末から今いる場所のスクープ投稿を可能にする。
リアルタイムのニュースサイト的なサービスを提供する。

位置情報の特定
確実な位置情報を書いているブロガーは2、3割程度。
電話番号や食べログのURLがあるかどうかなどを判断の基準にしている。

第2部対談「こんなに楽しい位置ゲーの世界」

Imgp6941ケータイ国盗り合戦 加藤隆志(Mappion)13年目。
地図を使われるにはどうしたらよいのだろうというのが切り口。
位置ゲーとは携帯GPSより得られる経度緯度情報を元にしたゲーム。
位置情報と思い出はつながっている。
関東がほとんどを占めている。
国盗りを達成した人にも飽きられない様にJRとタイアップをした企画を用意。
グルナビとタイアップなどもしています。
 

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コロニーな生活PLUS

個人で2003年から運営
2008年から会社化
最近になって、日光東照宮にある土産物屋がスポンサーとなってくれた。スポンサーからの報告ではかなりのユーザーが土産物屋に立ち寄って買物をしている。
 

サービスについて

企画コンセプト、背景、経緯
ケータイ国盗り合戦
Mappionだから地図を行ったのが第一点。
スタンプラリーを携帯電話で行うという考え方。
ケータイ国盗り合戦からMappionの有料サービスを申し込む人もいる。

コロニーな生活
個人でサーバを立ち上げた時に提供出来るサービスとして開設。

利用動向
国盗り
ケータイスタンプラリーとは生きている証として国を回っている。
コラプラ
ユーザーに熱を試させる。
隕石が時折り振ってくるので、定期的にアクセスしたくなるようにしている。
他社のサービスについて
国盗りのうまいところ
簡単な操作性。
コラプラのうまいところ
ゲームバランスが素晴らしいので、はまる人ははまる。アイテム、おみやげという考え方、バーチャルでも位置に行かないと手に入らない。
全容を知るのは1ヶ月から3ヶ月かかる。非常に分かりにくい。
大抵の人は最初に入って1日2日で退会してしまう。
その他のサービス
ソネットの釣りサービス
その場所に行かないとバーチャルな魚をつれないエンタメサービス。
今後の方向性
どの様に発展させて行くのか?成功地点やゴールは?
コラプラ
日本の全員に使ってもらえる様になってもらいたい。
国盗り
外に出かけるきっかけになれば。
世界遺産などを国盗りと絡めて出かけてもらいたい。
最後に一言
キャリアへの対応
位置情報はツール系とゲーム系は違う。
ゲーム系は不正を許させないことが重要。
ドコモは位置情報の履歴を残せるので、行っていなくても出来ていないので難しい。
収益よりも位置情報を扱うことが楽しいと言うことが優先している。
位置情報を絡めたゲームのアイデアを100から200あるらしい。
ゲームは家にこもって行うイメージから外へ出かけるゲームという場となった。

感想

以上、簡単にまとめてみました。

わたし自身の位置情報と地図とのネット上での関わりは、GPSで得た位置情報の連続したトラックデータ(ログ)をわたしが開発したシステムにアップロードするだけで、数千ポイント以上あるトラックデータの中から余分なデータを排除して数百ポイントにまで間引きしたトラックデータをGoogle maps上に再現するというものです。
現在は、自然派空間 URL:http://sizenha.net/として運営しています。登山から始まった自然派空間も現在は登山カヌー・カヤックスノーシューイングと現実の地図上では位置の特定すら難しいアウトドアフィールドに特化しながら、カテゴリーを増やしています。年内にあと1つか2つのカテゴリーを作成出来ればと思っています。

もちろん、写真にも対応していて、例えば、GBP内蔵の携帯電話で撮影をした写真をアップロードすれば、撮影した位置に写真がポップアップマーカーとして表示されます。
そのほか、GPSで得たトラックデータをアップロードして、一眼レフデジカメでもコンパクトデジカメでも撮影した写真をアップロードすれば、近似値を自動で探し出して、ポップアップマーカーとしてGoogle maps上に表\示させられます。

現在の所、登山、カヌー、スノーシューイングというアウトドアフィールドの記録を残してもらうために、あえて写メールには対応させていませんが、登頂の記録を1枚だけ、釧路川源流下りの1枚だけでも、記念にその場からアップ出来るようにしようかと、写メールに対応させることを検討中です。

今回、ジオメディアに参加して分かったことは、まず位置情報、地図、インターネット、この組み合わせはお金になりにくいと言うことです。わたしの運営する自然派空間を初めとした位置情報と地図を取り入れたネットサービスもほとんど収益は上げていません。わたしもそうですが、それでも食らいついて行くのは好きだからとしか言えないでしょう。参加者のほとんどが位置情報や地図が好きでたまらないと言う人たちです。

一方で違和感も覚えました。
ほとんどのサービスが携帯電話やiPhone向けになっていて、現時点での位置情報のみに特化してしまっていることです。
わたしのように記録として位置情報を保存しようと言う発想の参加者はほとんどいないように見えました。

参加するたびに新しい刺激を受けるジオメディアですが、参加するたびに受ける刺激が少なくなって来ました。そろそろ潮時かと思いました。

4月 24th, 2009

Posted In: GPS/位置情報システム, インターネットで活動をする組織, オフラインミーティング

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