ニコン D5000 発売前の撮影会レビューと開発秘話

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発売前の新機種、NIKON D5000の体験ブロガーセミナーが4/26 2009に開催されましたので、参加しました。開催:みんぽす
みんぽす

Img_8605 D5000は昨年発売された中級機種のD90と同じ機構を内蔵し同じ写真を撮れるデジタル一眼レフカメラでありながら、エントリーモデルに位置する特異なカメラです。

初心者でも、初めてデジイチを扱うユーザーでも複雑な設定をせずに上位機種と同等の写真が撮れる、それがD5000です。

当日は開発秘話を実際の開発リーダーお二人から聞くとこが出来、また発売前ですが実機を使ってモデルさんの撮影会を行いました。
 

全体の進行はお馴染みのニコン マネージャーの新藤さん

Img_8587お約束の今日の自己紹介ねたは「おいしかったこと」
わたしのおいしかったことは、大保が多く競争倍率が高いと聞いていたD5000ブロガーセミナーに参加出来たことが一番、第二がNECの2009夏モデルのハイエンドノートブックのLaLie C LC958プレミアムノートのモニターに選ばれたことです。当日もモバイルノートとして使えるかモニターとして重いLC958を担いで来ました。
 

D5000開発秘話

NIKONと言う会社の話し

Img_8515 最初のお話はマーケティング担当の田澤さん。最初は技術者として入社。
最初に開発をした製品は電子スチールカメラ。
 

Img_8519 小型のフロッピーディスクに画像を録画。(今見ても凄くユニークな製品です)
 

やがてマーケティング担当になりました。
最初に担当した製品がスイパル式。
WiFi内蔵のデジタルカメラも担当。
昨年から王道のデジタル一眼レフカメラを担当する事になりました。
 

開発担当者たちは...。
デジタル黎明から担当している猛者や変わり種も多数参加。でもやっぱりデジイチプロダクトチームをまとめるのは一苦労あったそうです。

Img_8524 メカを担当した渡部さん。
D200(メカを大きく担当した)、D300(グリップ部分の設計などを担当、CADを使っていたのはこの機種まで)、MB?D10を担当。そしてD5000でプロダクトサブマネージャー。趣味で天体写真を撮っていた。天体望遠鏡にカメラをつけると無理な姿勢でみなければならなかったので、いつかはバリアングルカメラを作りたいと思っていたそうです。
 

Img_8514 電気回路設計担当の大貫さん(手前)。
D50、D200、D80、D3、D300、D40/X、D300の電気回路設計を担当。
D5000のプロダクトサブマネージャーを担当。
 

両名とも初めてのリーダーを務めたのでばりばりのテンションで業務をこなしたそうです。

ニコンという会社の紹介

ニコンが90年以上にわたって守り続けたこととは?
絶対に失敗が許されない商品。
写真、半導体製造、半導体検査
 
安心して使えることが絶対条件。
 
ニコンのカメラは、お客様の「2度とこない」「特別な一瞬」のために存在します。
 
お客の期待に応えるだけではなく、お客の期待の上をいく製品を作り出す。
 

お客との信頼関係を築いていく。
カメラは過酷な試験と検査を実施しています。
耐熱試験、降雨試験、落下試験、転倒試験(試験の模様の写真を見ているだけでカメラが気の毒になりました)。
ニッコールレンズは全数検査。
Img_8530
 

Img_8531 北京オリンピックではチョモランマの山頂で聖火を持っているシーンを撮影をしました。(開発者が連れて行かれて、高山病で大変だったらしいです)
NASAでも使用されている。
プロスポーツではシロとクロのレンズの色が半々。
 

Img_8532 日経ビジネス誌でカメラ部門のアフターサービス、4年連続1位。
 

Img_8591 50年間不変のFマウント。
古いレンズを最新のデジイチで使うことができます。黄ばんだレンズで撮ると、以外におもしろい絵が撮れるそうです。
Fマウントでよく聞かれること。
ニコンはFマウントをいつ捨てるのかと一般に思われているそうです。
D3の時にFマウントを捨てなかった。開発者には葛藤があったといわれています。
 

D5000とはどんな製品?

機能はD90から持ってきています。
使いやすさはD60から持ってきています。
結果、誰でも高品質の写真が撮れるデジイチとなりました。

D5000の開発秘話

当然ですが、プロダクトチームを編成しました。
チームに求められたモノは...もっともっと!

もっと簡単に、軽快に。

プロ、ハイアマが絶賛する高級機の機能や技術を、誰にでも使いやすくして搭載。
もっと本物感にこだわる。
もっと楽しめる機能をアピール。

「もっと軽快に、もっと楽しく、持つ喜びを感じる、そんな一眼レフカメラを...」

D5000の特徴

「撮れなかったものが、撮れるカメラ」「もっともっと思い出が残せるカメラ」
一番の特徴はアングルモニター。

バリアングルモニターの説明

最初の案ではバリアングルではなく、既存のデジイチの正常な進化だったそうです。
バリアングルは非常にハードルが高い機能だったためです。
しかし、ユーザーが求めている機能であることはわかっていました。決断をしてバリアングルモニターの導入をしました。

Img_8550 青い線がD60、赤い線はD5000の大きさ。エントリーモデルのD60よりも大きくなっています。

まず、下開きのバリアングルモニター採用でD60より大きくなりました。

アイポイントを考えて、レンズのユニットを後ろに下げて大きさをコンパクトにした。のぞきやすさを考えた女性だと鼻が当たったりすると化粧が崩れてしまうので、気を遣ったそうです。このため微妙に飛び出しています。

また、最上部にはホワイトバランスなどを調整する機能が入っているので、高くなってしまったそうです。
 

なぜこうなったかというと、ファインダーで撮るという姿勢にこだわったからです。

Img_8554 (注:わたし自身、同じバリアングルモニターのデジイチのソニー アルファ300のモニターをしましたが、バリアングルモニターを優先させたために、ファインダー越しの撮影が犠牲になっていました。ソニーがカメラメーカーではなく基本がAVメーカーだから、ファインダー越しの撮影の重要性がつかみ切れていなかったのだと思います。ちなみにコンパクトのハイエンドデジカメのキャノンS3もバリアングルモニターを採用していてわたしの愛用品ですが、ファインダー越しの撮影がD5000以上のレベルで出来ます。ニコンにしろキャノンにしろファインダー越しの撮影は重要視しているようです。)
 

下開きにした理由。
横開きにすると横にボタンをおけなくなる。
ホールドする姿勢に無理が生じる場合が出てくる。
ケーブルを差し込んだときの姿勢を考慮。
人混みの中でも撮りやすい。
横開きか下開きか非常に大きな議論があったそうです、満場一致での採用ではありませんでした。

(注:わたしの愛用しているキャノンS3は横開きのバリアングルモニターですので、アルファ300のモニターの経験と合わせて、現在発売されているバリアングルモニターの開き方を全て体験したことになります)

ニコンはすべての機種で同じ操作体系

ボタンの配置は変えない。
機種を買い換えても、操作性は変わらない。
ニコンブランドのカメラを長く使ってもらいたいからです。
一台のカメラをお客さんに長く使ってもらいたいので質感にもこだわっています。

Img_8567 3本の筋にもこだわりがある。D5000はへこんでいる。
当初は出っ張っていた。出っ張っている部分を凹ませるのは苦労がある。決断があったそうです。
 

手にしたときの満足感

デザインへのこだわり。
下の面取りをしています。とんがっていると痛くなる。面取りをしているので長時間使っても疲れない。角が切り落とされていて斜面になっています。長時間持っているとここの角が手の平にあたり疲れるので、それを防止するための配慮です。(注:わたしのキャノン 40Dは角があるので多少疲れます、でも慣れました)

Img_8621 モニターを閉じたときのデザイン。全体のデザインのバランスとしてまとめたいというだけでなく出っ張りを減らすことでお客が引っかけたりすることを防止する意味も込められているそうです。
 

Img_8619 ラバーを張って持ちやすくして落下などを防いでいる。(担当者としてはつけたくはなかった)
 

Img_8625 カメラの操作性の特等席にinfoボタンを付けた。 よく使うメニューは直ぐに呼び出せる工夫。

 

静止画撮影機能。

シャター音を変えられます。音を拡散させて静かにさせられます。子供の寝顔などを撮るときに使える機能です(盗撮などに悪用されそうな気もしますが...)。
 

19種類のシーン機能をなぜつけたのか?
Img_8624 開発者がコンパクトデジカメで食べ物を撮影していて、フラッシュをたかないとおいしく写ることに気がついた。
この機能をデジイチに移せないかと考えました。

当初のアイデアでは5、60種類あったそうです。

世界遺産、70年代モード、鉄道モード、などなど。完成してから読み返すと遊んでいたとしか思えませんと自分で言っていました。
足し算ではなく引き算でたどり着いた19種類のシーンです。
 

基本といわれる3Aを入れてから、加えていきました。
撮影の担当者は、最適なパラメータを得るために日帰りで沖縄に撮影に行ったりしたそうです。

ニコンの製品は海外にも輸出されるので、19種類のシーンモードは和風の名称は適時翻訳しています。日本の桜は「花」、紅葉は「オータムカラー」と訳しています。

特によく使うモードはCモードで呼び出せるように配慮されています。

動画機能

一眼レフならではの動画が楽しめます。
最大の特徴はレンズが交換できること。ビデオカメラはレンズの交換が出来ません。
レンズの特徴を生かしたシーンを撮影できます。実際にハリウッドの映画の撮影でもデジイチの動画撮影機能がすでに利用されているそうです。

 

画像編集機能

Img_8597 フトフィルタを入れた。
アオリを補正する機能を後付ですがつけてあります。
おまけで手軽に塗り絵機能。海外では塗り絵が理解してもらえなかったそうです。
ストップモーション機能。
魚眼効果。
などが、カメラ上で編集できます。
開発者の遊び心がふんだんに盛り込まれています。
 

D5000のまとめ

Img_8602 本物の良さを軽快に楽しもう。
D5000がみんなと一緒に楽しめるツールとなればよいと思っています。
 

Img_8601 サンディスクの高速メモリーカードの速度を完全に利用できるのはニコンのD90とD5000だけ。

パソコンへの読み込みは早いのですが、デジイチの性能に限って言うと高速タイプの記録メディアは必要ありません。ヘビーユーザなら高速タイプでないとパソコンへの読み込みで時間を取られてしまいますが、ライトユーザなら低速タイプでも十分です。
 

センサー

Img_8634 D5000に入っているセンサーの写真。コンデジは1/4くらいの大きさしかありません。センサーが大きいほどよい写真が撮れます。大きな電流が使えるので、より多くの情報量を処理できるからです。

わたしの手の平サイズというかなり大きなものです。

センサーはD90とD5000は同じものを使用しています。
 

D90とD5000の微妙な違い

レンズを動かすモーターがD80やD90以上の上位機種には内蔵されています。エントリーモデルとなるD5000には内蔵されていません。その代わりに「ぱたぱた」上下するレンズクリーナーが内蔵できました。
モーターを内蔵したレンズしか使わないのであれば、D5000の方がレンズクリーナーがあるので良いと言うことになります。
一丁一端があります。

D5000を使った撮影会

最初にユーザビリティの印象から言うと、エントリーモデルと言うことで、ISOなど細かな設定を全て液晶モニターから呼び出して行わなくてはならないので、中級機種、上位機種を使い慣れたユーザーには使い勝手は余り良くありません。わたしもISO感度を最大値の3200にあげるのに苦労しました。
その代わり、デジイチのエントリーモデルやコンパクトデジカメから移行するユーザーには親切だと思います。
 

ここからの写真はクリックをすると拡大します。

3つのモードでケーキを録りました

ケーキを3つのモードで録りました。
ダイヤルでシーンモードを設定するだけでなく、液晶モニタから明るさ暗さを設定しています。
暗く写ったり白とびしたりと以外に綺麗な写真が撮れませんでした。
これが上位機種の90Dだと、細かな設定を手動で簡単(慣れれば)に行えるので、綺麗な写真が確実に取れます。
Dsc_0002
Dsc_0003_2
 Dsc_0004

人を撮るモード

まだ残照が残っている時間でしたので、ISO3200にまであげて撮影をすると綺麗に撮せました。Dsc_0008
Dsc_0009_2

自分撮り

バリアングルモニターを180度反転させて自分を写します。Dsc_0022
 

屋内での撮影

D90と同等の機能を内蔵しているはずなのですが、ブレがひどく綺麗に撮せた写真が驚くほど少なかったです。レンズによる違いもあるかもしれませんが、D90ほど暗いところでの撮影は得意では無いようです。Dsc_0043_2
 

高い角度からの撮影

手で高くカメラを持って、バリアングルモニターで被写体を映して撮影が出来ます。Dsc_0031
 

ローアングルからの撮影

カメラを床の上に置いて、バリアングルモニターで被写体を映して撮影が出来ます。わたしのように高山植物を撮影する人にとってはこの角度から撮影が出来ることは大きな魅力です。Dsc_0074
 

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