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ぺんてると言うと、わたしなどは文房具用品、特にくれよんの印象が強いのですが、エアペンというデジタルペンを始め、各種のデジタル機器を世に送り出しているメーカーと言うことを、今回のブロガーセミナーで初めて知りました。

この日に紹介された「ぺんてる エアペン(Aripen)」は2世代目にあたり、初代と比べてどの様な進化を遂げたのかと言う点がテーマでした。
わたし自身、紙にアイデアを書き留めておくことが多いのですが、アイデアを実現しようとする時には、書いた文字をパソコンに入力してデジタル化しなければならない事がしばしばあります。また、デザインのサムネイルなどはスキャナで読み込むほどではないし、といって図で説明をしなければ相手に伝わらないので、歯がゆい思いをしていましたが、そうしたボールペンで書きながらデジタル化も行えてしまうのがデジタルペンの凄いところです。
 

わたし自身、デジタルペンにはこれまで全く興味がなく、従ってどの様な製品なのかもこの日まで知らなかったのですが、みんぽすのブロガーセミナーなら興味深い話が聞けるだろうと応募しました。実際、予想以上に興味深く、またデジタルペンがどの様なものかも理解出来ました。百聞は一見に如かず。デジタルペンはメーカーの思惑を越えた使い方ができる可能性を持った製品だと思います。
以下、備忘録としてまとめました。
開催:みんぽすみんぽす

始めに恒例の自己紹介。ブログ名とハンドルネーム、それに今回はオーソドックスに「今日の昼食は何を食べましたか?」でしたが、わたしは普段もそうですが昼食というものを食べる習慣が有りません。ただ、たまたまこの日は午前中、秋葉原で献血をしたので、そのときにクッキーとドーナッツを食べたので、それを昼食の代わりにしたという話をしました。

ぺんてる エアペン レビュー

ぺんてるという会社の説明

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設立は1946年です。

主な生産・販売している製品と特徴は?
1,文房具・事務用品
2.電子機器(タッチパネルなど)
3.海外が売り上げの40%を占める事
ここで初めて、ぺんてるが電子機器メーカーで有ること、海外に事業展開をしている国際企業で有ることを知りました。
 

ぺんてるが考える書くという行為の考え方

社名の由来は「ぺん(Pen)=書く」と「てる(Tell)=伝える」の合成語です。

ぺんについて、「書く=アナログ的な行為」
1.人間は五感の生きものでデジタルのように「0と1」ではものを考えない。
2.筆記具の歴史は5000年、ペンで記録する事が五感に合っている。
3.書くこと自体に効用がある。すなわち記憶を助ける、考えを整理する、新しい発想を生み出す、等々。

わたしはシステムエンジニアで、1日の大半はパソコンのモニターを見ながら文字や記号を入力していますが、アイデアをまとめるのはもっぱらメモ帳とペンです。だから、この話は凄く納得がいきました。

ぺんてるが考える伝えると言う行為の考え方

伝達する、これはアナログに対してデジタルの方が優位性があると考えています。
かといって、人がパソコンや携帯電話、PDAなどの機器に合わせる事のデメリットも無視出来ないです。
つまり、五感に合っていないのでストレスを感じる、発想を正確に記録出来ない、などのデメリットが出てきます。

ぺんてるが考えるデジタルペンの理想

書く(アナログ)+伝える(デジタル)
人間の五感に合っている機器を使って、ストレスなくデジタル化をできる事。
書く効用、「記憶」「整理」「発想」が生かされながら、デジタル化のメリットの「保存」「検索」「伝送」を享受できます。

実は社風として世界初にこだわっています

ぺんてるの文房具製品の一覧表。

  1. 1962年 ハイポリマー芯 合成樹脂仕様の世界初のシャープ芯
  2. 1963年 サインペン ボールペンのように携帯出来ながら、筆のように書ける
  3. 1972年 ボールぺんてる 世界初の水性ボールペン
  4. 1975年 ペンピューター 電子機器部門に進出(在庫管理器)
  5. 1976年 ぺんてる筆 ナイロン毛を使ったカートリッジ式毛筆ペン
  6. 1983年 修正液 ハケ式に替わる世界初のペンタッチ式
  7. 1989年 ハイブリッド 中性ボールペン
  8. 2002年 エルゴノミックス 人間工学に基づいた筆記用具

等々...。
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セミナールームには歴代のぺんてる製品が飾られていました。わたしの目を特に引いたのが青い箱のくれよん、子供の頃はこの箱のくれよんを使っていた記憶があります。他には各種の修正液、ぺんてる製とは意識せずに使っていました。
 

筆記具Penへのこだわり

エルゴノミックス・ボールペン

「握りやすく、疲れにくい筆記具とは何か?」を考えました。
1.握りやすい 筆圧が少なくても書ける事。(第4の支点)
2.細かい文字を書く 「軸が細く、ペン先も細い」、これには筆圧が必要となります。

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「握りやすく、疲れにくい筆記具とは何か?」を求めて、8種類のモックを制作して、50名超の人で筋電図で測定するなどして、科学的に検証を行いました。

:写真がモックです。
 

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これが完成したボールペン。当日の参加者全員が頂きました。
実際に使ってみなければ分からないものの代表的なものが筆記具ですが、このボールペンは握るグリップ部分が可動式なので、手の大きさや握り方の好みに応じて調整がききます。わたしも実際に書いてみて、書きやすさに驚かされました。
 

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グリップを最大限に伸ばしたところ。手の大きなわたしでも十分に握れるほど、グリップ分が上に上がります。
 

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より筆圧の弱い方向けのボールペンも開発されていました。
手の平にボールペンから伸びたヘラ上のものが当たるので、指で筆圧を書ける必要なく、手の重量が筆圧となるボールペンです。
 

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お年寄りや、病気や怪我などで筋力の弱い方はもちろんのこと、強く筆圧をかけすぎて書くのが疲れてしまう方にも使われているそうです。わたしも試しに書いてみましたが、とても書きやすいです。
 

エアペン(airpen)のハードの話し

簡単なエアペンの歴史

  1. 2003/ 8 事業化
  2. 2004/12 ストレージノート(ファーストモデル)
  3. 2006/ 5 手書き文字認識機能の追加
  4. 2007/11 採点様セットリリース 採点Magic
  5. 2007/11 新ソフトウエアリリース airpenNOTE
  6. 2008/ 5 スマートフォンに対応
  7. 2008/11 ふみくらぶ(Webアプリサービス)の開始
  8. 2008/11 airpenMINI

airpenMINIの特徴(他社との比較)

専用デジタルペン
普通のボールペンの様なデジタルペンであること。
1.形状、
2.サイズ
3.書き心地
4.耐久性

専用ソフトウエアの開発
少ない手数でメモをファイリング出来るソフトウエア。

開発のこだわり

普通のボールペンの様なデジタルペン
1.サイズはYシャツのポケットに入る長さ。
2.握り計は10?12mm(事務用のボールペンの一般的なサイズ)。デジタルペンは感圧スイッチを内蔵しているため、太くなりやすい。あえて細軸化をすると強度が不足してしまうので、どうしても太くなります。わたしたちが考えるほど、細くすることが簡単では無いことが分かりました。

書き心地は、スイッチングで損なわれ無いことをめざし、「メカニカルスイッチ」から「感圧スイッチ」へ進化させました。

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生産性にも配慮している
何故かと言えば、生産性に配慮をしないと不良品が続出してしまうので、生産性に配慮をした設計をしている。
設計は3D CADを使用。

:この製品の設計のために、会社にCADを導入してもらったそうです。
 

書き心地
使い心地が悪いと使われないので気を配った。
デジタルペンはペン先の先にスイッチがついていて、これまではメカニカルスイッチが入っていた。このためにカチカチと機械的な音や感覚がしていた。

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実際のストロークはコンマ3ミリ程度だそうです。
実際に新旧を比較して使わせてもらいましたが、元のペンも現行型もストロークでは変わらないが、メカニカルスイッチから感圧スイッチにしたことで、書き心地に雲泥の差がついていました。現行型を使ってしまうと、旧型は使う気が起きません。
※:写真は新型(下)のと旧型(上)のairpenです。
 

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ボタン電池2個で作動します(写真右の小さなスペースに入ります)。
高電圧を必要とするので、コンデンサーが2個入っています。
 

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コンデンサーを比較して見ましたが、旧型(上)よりも新型(下)の方が若干小型化していました。
 

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エアペンの分解写真です。
 

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旧型はキャップの形状に制約があったそうです。
新型ではキャップの形状の制約が無くなり、デザインの自由度が広くなりました。
キャップと言えば、ぺんてるはキャンプの音にこだわりが有るそうです。キャップの音を出す(カチッと言う音)部門があるそうです。
クリップにもこだわりもあるそうです。
筆記具メーカーの文房具として満足のいくこだわりのある製品に仕上がりました。
 

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また、使いやすさにこだわりました。
電池、リフィルの交換性 道具としての使いやすさなど。
他にも、筆記具としての耐久性 落下試験などを行いました。コンクリートに落としたり投げつけたりしたそうです。通常のボールペンと同様の耐久試験を行った結果、合格した製品です。
パソコンを始め、最近の電子機器でも耐久性や落下試験を行う製品は多いですが、コンクリートに投げつけてパスした電子機器はこのエアペンくらいではないでしょうか?だいたい、他のメーカーでは投げつけるという発想も試験の中には入らないと思います。面白い社風の会社だと思いました。
 

エアペンの使用時間は、連続使用で90時間、1日1時間使用で3ヶ月使用できます。
受信ユニットは充電式でUSBから供給されます。リチウム電池を内蔵していますが要メーカー交換です。

リフィルの交換の理由
ボールペンとデジタルペンの交換をすることが出来ます。
ボールペンの規格は国際共通。JIS規格、ISO規格があります。このおかげで海外でも手に入ります。
※:でもゲルインクはまだもめていて規格が決まっていないそうです。

エアペン(airpen)のソフトウエアの説明

他社はお絵かきソフトを流用しているそうですが、ぺんてるは自社開発しました。
その結果として、少ない手数でメモをファイリングできるソフトウエアとなりました。
わたしはデジタルペンに触れるのはこの日が初めてでしたが、書いた文字が即座にパソコンに読み込まれて行き、それをファイリングしたり画像変換したり、文字読み込みしたりするアプリケーションは1つで済みましたので、すぐに使い方に慣れました。

少ない背数でメモをファイリング出来るソフトウエア

データ保存、検索手順の最小化
1.データ吸い上げ字に同時文字認識を行います。
2.テキスト化によるソフト内検索の容易さの実現。
手順が簡素化しないとユーザーは使わなくなります。この点をぺんてるは良く心得ていると言うことです。

アナログをデジタル化するメリットは、「文字の検索が容易になる」「保存したデータを様々な形で再利用出来る」などがあります。
容易なデータ再利用
1.豊富なエキスポート機能、アプリケーション連携
2.Webアプリケーションサービスの利用。グリーティングカードをメールで送れるサービスも用意されています。これを利用すると手書きの暖かみのあるメールを送信できます(悪筆の方は逆効果?)。

エアペン 実機体験

マウス機能は絶品!

ぺんてる側の説明では全く触れられませんでしたが、エアペンはマウスになります。ほんの短い時間操作しただけで操作に慣れてしまうほど使い勝手が良いです。ただし左クリックボタンのみです。
エアペンで文字や絵を描いていて、それをパソコンに読み込ませたり変換させたりする操作は、当然アプリケーションのユーザーインターフェースから行いますが、その操作は通常ならマウスかトラックパッドなどを使用するのですが、エアペンのマウス機能が有れば、マウスレスでどんどん操作が出来てしまいます。
この点、ぺんてるはもっとアピールをしても良いのではと思います。
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マウスとデジタルペンの切り替えは受信機で行います。マウスにするとアイコンがマウスに変わります。
 

驚いたこと

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エアペンのアプリケーションを起動させておくと、文字や絵を書くと、パソコン側が自動的に認識してディスプレイ上に描画されます。
パソコンのアプリケーションを切り替える必要もありません。パソコンの電源を入れておき、アプリケーションを起動させておけば、思いついた時に書くことが出来るわけです。

筆圧のストロークは間違いなく有るのですが、ストロークが有ることが体感出来ないです。でも、注意深くペン先を見ていると、間違いなくストロークが有ります。

ペンとして握りやすく書きやすい形状をしています。当たり前なのですが、握りにくいとどんなに機能が優れていても、だんだんと使われなくなります。高価な製品なので、使い続けられる形状をしていると言うことはとても重要な事です。
 

使い方の実体験

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ボールペンとして紙に書いて、なおかつデジタルデータとして保存することができる事は、幾つかの使い方を思い浮かばせてくれました。
 

わたしはアイデアをペンで紙に書いてまとめておくのですが、実現したアイデアは打ち消し線で消して行きます。そして、月に2、3回、メモを新しい紙に移し替えます。こうすることで、実現出来たアイデアと実現に手間取っているアイデア、手をつけていないアイデア、実現性の薄いアイデアと分けられます。書くことで頭の整理ができ、このときに新しいアイデアもひらめく訳なのですが、パソコンにも読み込ませることで、仕事をしながら、その仕事に関連したアイデアがないかをデジタル化したメモから検索して呼び出したり、逆に書き足したりする事も出来ます。
デジタルとアナログの良い点を組み合わせられそうです。

面白い使い方として、ペン(リフィル)をボールペンで無くすれば、手のひらの上で文字を書くだけでメモをとることができます。ペーパーレスな使い方です。
アイデアが浮かんだ時に常に紙が有るとは限りませんし、書いているうちにメモ用紙が無くなって書き足りなくなることも良くあります。そんなときに受信機とエアペンを持ち歩いていれば、とっさにメモを取ることが出来ます。
その受信機ですが、USBソケットから離すと内蔵バッテリーで駆動します。2MBのメモリー内蔵しています。

アプリケーションが単体なので、エアペンで書いた絵や文字の取り込み、jpegなどの画像への変換、OCRとして文字を読み込むことが一つの操作画面から行えます。取り込みのアプリケーション、画像変換用のアプリケーション、文字読み込みのアプリケーションとに分割されていないので、アプリケーションの操作を覚えるのはさほど難しくは有りません。多機能な故に使いこなせないアプリケーションも多いので、このシンプルさは嬉しいところです。

担当者から聞いたちょっと面白い話し

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エアペンをUSBから取り外すと内蔵メモリーに文字や絵を保存しますが、保存情報はX座標とY座標という形式で保存するようにしているので、内蔵メモリーの容量を食わないようになっているそうです。
せっかくの持ち歩ける利点も容量がすぐに一杯になってしまってはどうにもなりません。
受信機からパソコンに情報を転送すると、保存情報は変換されて線になるそうです。よく考えられています。
 

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文字をjpeg、pngなどのフォーマットに変換することができるので、デザインのサムネイルや、製作工程の原案など図を書いてメールに添付して送信することができます。これがボールペンだとスキャナーで取り込まなければならないですが、スキャナーがそうそう何処にでも有るとは思えません。パソコンにタブレットという選択肢もありますが、モバイル用途となると問題外でしょう。
例えば、出先にモバイルノートやミニノートを常に持参する方なら、アイデアや図案をそのままパソコンに取り込めますし、取引先などにメールに添付して送信することも出来ます。以外にこの機能、重宝すると思います。
 

使ってみた欠点

製品は万能ではありません。幾つか使いにくい箇所がありました。
一番の使いにくい箇所は、受信機からの距離です。受信機が紙をクリップ構造になっていて、クリップした紙の上で文字を書くという前提の設計のため、受信される範囲が大幅に制約を受けます。受信機に紙をクリップさせておけばほぼ確実に受信されるのですが(A4サイズ)、クリップをさせないで、用紙と受信機を別々に置いた場合、近づけて使っていても受信できないときがありました。受信部のアンテナの指向性の関係も有るのかもしれません。

使い勝手抜群のマウス機能ですが、時々、ポインターが動かなくなりました。これは机からエアペンを離しすぎると起きる現象だそうです。
些細なことなのですが、ポインターが突然止まってしまうことは大きなストレスに感じました。

高価な製品(ボールペンと捉えれば)なのに、安っぽい筐体をしています。高級感を出したバリエーションも有っても良い製品ではないかと思います。わたしの感覚では、性能とデザインと価格のバランスが取れていないように感じました。ただし、デザインなのでこれは個人的な好みの問題です。

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6月 15th, 2009

Posted In: PC/パソコンの周辺機器, 参加レポート・ブログ・ブロガーミーティング

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