花を写すといってもわたしが普段撮しているような屋外で野の花を撮すのではなく、屋内で強いバックライトを受けた花を撮すというかなり特殊な環境での撮影です。でもこのシチュエーション、新製品発表会などで良く見かけます。新製品を蛍光管の入った台の上に置き目立たせて展示をするからです。特にパソコンなどのブロガーミーティングやメーカーの新製品発表会などに良く招待されるわたしには、ぜひともマスターしておきたいテクニックでした。
ノーマルの設定では背景の蛍光管の入った台座の明るさが優ってしまい、肝心の花は暗く写ります。
これを変えるにはホワイトバランスを+2前後にまであげてあげることで解決します。
※:写真をクリックすると800pxに拡大します。
ホワイトバランスは屋外で花の撮影をする時、白い花や黄色い花は白とびをおこしやすいので常に意識する事を身に付いていましたが、背景が以上に明るい環境での撮影にも役立つことは知りませんでした。ホワイトバランスを+2にすると花の色がはっきりと写し出されました。
わたしが花を撮る時は野の花と決まっているので、撮るある程度構図を決めています。まず花の種類を調べなければなりませんので花と葉と茎が写っている全景を何枚か角度を変えて撮ります。次ぎに葉のアップを数枚撮ります。これはアザミなど花の形だけでは区別の付かない花があるので自然に身に付いた癖です。最後に花のアップを撮ります、これがメインです。花はカメラの焦点距離が許すまで接写して、ズームで花が写真に写る大きさを調整しますが、EOS 40Dのキットレンズは焦点距離が35mmとやや遠く、望遠が85mmと倍率が低いので花をアップで切り取ることは出来ないでいます。花をアップで切り取るには焦点距離がもうすこし近づけるレンズか望遠の倍率が100mm以上のレンズが必要です。
K-xのキットレンズは18-55mmで焦点距離は25mmまで接写出来ます。望遠が55mmと倍率が低いですが接写距離が近いのでかなりの大きさのアップで写真を撮ることが出来ます。
手前に白い花、置くにピンクのバラを配置して接写で撮してみました。
この写真は25mmまで接写していますが、ズームは最大にはしていません。花と葉を入れた構図にしています。手前の白い花が色飛びをおこさずにしっかりと写っています。深度を深く撮っているので置くのバラと花もピンぼけをおこしていません。ちょっと驚くほどの高性能です。花束など花の数が多い時にはこの様な撮影で花全体にピントを合わせることが出来ます。
上記の写真と同じ位置でレンズのズームを最大にして花を大きく切り取ってみました。わずかにズームの倍率を上げただけで背景のバラはピンぼけとなっていて、焦点は手前の白い花に合っています。この辺りの接写+ズームと深度の使い方で1輪の花を写し背景をぼかすことで際だたせることが出来ます。
クロスプロセスモード機能はフィルムを現像していた頃の操作をデジタルとして再現した機能です。ネガフィルムをポジフィルムとして現像をする、ポジフィルムをネガフィルムとして現像をする、そうすることで撮影者が思いもよらない写真ができあがるというものです。クロスプロセスモードで撮影をした写真はランダムな設定で写されるので再現性がありません。つまり1枚撮りきりの写真となります。
クロスプロセスモードで花を撮してみました。色合いの変化が大きく違っていることがとても面白いです。
クロスプロセスモードは被写体を忠実に撮す事には役立ちませんが、ブログの様にあえて崩した写真を掲載することで変化を付けることがかえって読者に受ける媒体には役立つ機能だと思います。
K-xのユーザビリティの記事を書きます。
ペンタックス K-xをわたしの撮影フィールドへ持ち込んで、実際に山や湖などを撮影したレビュー記事はペンタックス K-xの最近のブログ記事 としてまとめてあります。
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mizunuma 10月 6th, 2009
Posted In: PENTAX, 参加レポート・ブログ・ブロガーミーティング