ペンタックスのOptio W20を数年愛用していますが、ユーザービリティ(以下UI)の基本がデジタル一眼レフカメラ(以下デジイチ)のK-xと同じだったことに驚かされました。
キヤノンやニコン、ソニーのデジイチは同じデジイチでもエントリーモデルと中級機種から上位機種のモデルではUIが変わってしまいます。つまりエントリーモデルから中級機種から上位機種へステップアップすると操作方法を一から覚え直さなければいけないと言うことです。
これは、エントリーモデルのデジイチを購入するユーザー層をコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)からのステップアップと捉えているためです。
他社のデジイチのエントリーモデルはコンデジからのステップアップを強く意識しているので、全ての操作を液晶画面で行うようになっています。これは操作が分かりやすく見やすいのですが、操作に手間がかかり状況に応じた設定の変化を行うことには向いていません。
あるカメラメーカーの開発担当者にこうした点を質問したところ、エントリーモデルは設定をしたらその設定を変えないで撮り続けてもらうことが前提となっていますと答えてもらったことがあります。
確かにニコンのD5000やソニーのα330などをモニターした時には、設定が面倒でいじる気がせず全てオートで撮影をしました。
ペンタックス K-xと言うカメラのレビュー
ユーザビリティ
アイコンボタン
どんなに高機能、高性能でも使い勝手(ユーザビリティ)が悪ければ使ってもらえません。
K-xで驚かされたのはわたしが普段使用している手の平サイズのコンパクトデジタルカメラのOptio W20のユーザーインターフェースと基本が同じだったことです。つまり多用するアイコンボタンや再生ボタンなどの配列がほぼ同じでした。もちろんK-xの方が多機能なので複雑な設定も行えるようになっていますが、コンデジとデジイチのユーザーインターフェースが同じと言うことは他社メーカーの製品ではエントリーモデルに見られるだけです。
写真はわたしのOptio W20の後側のアイコンボタン。
写真はK-xの後側のアイコンボタン。
配列がほぼ同じです。W20での撮影に慣れているため、この日初めてペンタックスのデジイチに触れたわたしでも、細かな設定までかなり自在に行うことが出来ました。
他社メーカーのエントリーモデルはボタン類を極力無くして設定を液晶画面から行うようになっているので、設定をするのに大変な手間がかかります。この点、ペンタックスのデジイチはボタン操作が多いので設定は簡単に行えます。
これは好みの問題と言えるかもしれませんが、機種をエントリーモデルから中級機種から上位機種にステップアップすることを考えた時にユーザーインターフェースが共通なのはありがたいです。書き忘れましたがペンタックスのハイエンドモデルも同じユーザーインターフェースを持っています。
裏面の全景の写真。アイコンボタン以外にも縦にボタンが配置されています。
ファインダー
ライブビュー機能も搭載していますが、デジイチの撮影の基本はやはりファインダー越しです。見やすく額を着けても違和感のないファインダーです。
ダイヤル
ピクチャーモードやシーンモードを設定するのがこのダイヤルです。
わたしはカメラを保護するために厚手のバッグに入れて持ち歩いているのですが、取り出す時に時たまダイヤルが廻って他の設定になってしまうことがあります。大抵は撮影を終えた後に表示される写真を確認する時に気が付くのですが、見逃すこともあります。出来るだけそうした誤操作が起きないようなダイヤルが好ましいのですが、ダイヤルは特に特徴は感じられませんでした。
ただ、他社メーカーのエントリー機種がダイヤルの設定を少なくする傾向に有るのに比べてK-xはオーソドックスなダイヤルの設定を踏襲しているのは好もしいと感じました。もちろん、少ない方がカメラ任せで撮影は楽ですから好みの問題です。
シャッターと電源
電源はダイヤルを回してオン・オフにするのですがやや固く、とっかかりも小さいので操作はやりにくいです。最初、慣れるまでは片手の指先では電源のオン・オフが出来ませんでした。
シャッターは小気味よいシャッターオンを出してくれます。シャッターにかける指の圧力も固すぎず柔らかすぎず違和感はありませんでした。
液晶画面
各種の設定を行うときに見るのが液晶画面です。
ISOやWBなど頻繁に設定を変える項目が大きく表示されていて、配列も見やすくなっていて好感が持てました。
もっともわたしの使用しているEOS 40Dの様にISOなど頻繁に設定を変える項目は別の液晶画面に表示させられるとより見やすく使い勝手は良くなります。ただしエントリーモデルにそこまで要求をするのは無理でしょう。
デザイン
合計20色のボディーに9色のグリップが用意されています。(ボディー1色で選べるグリップの色は5色)
色合いは落ち着いたカラーから原色系のはっきりとしたカラーまで用意されています。
カメラの色は3層の塗装です。非常に丁寧な塗装であることが分かります。
また、カラーのボディーといっても外装はパーツで組み立てられていますので、例えばSDカードのカバーが壊れてしまったという事もあるでしょう。そうした場合でも全く同じ色のパーツを供給してくれるそうです。ボディーの色と不揃いのパーツという事にはなりませんので、本当にこだわった色を購入することが出来ます。
ただし継年劣化でカラフルな色ほど色あせが有りますので、新品のパーツと色のコントラストが違ってくることがありますが、これはやむを得ません。
白地に黒文字のPENTAXのロゴ。
黒地に白文字の「CANON」に慣れてるのでとても新鮮に感じました。

グリップ。
力強く握ることが出来ます。軽量コンパクトなので片手で持ち歩くことが多くなるカメラになりそうですが、ストラップをかけずに握って歩いても落とす心配は少なさそうです。グリップの中央に見える赤い点はリモコンの受信部分です。
グリップは実用性を重視しているようです。同様の小型軽量をコンセプトとしたソニーのα300シリーズもグリップに工夫を加えていて小型でありながら握りやすく出来ていますが、もうすこし曲線的でなだらかなデザインをしています。その代わり、グリップ感は比較ではK-xの方が上に感じました。
握りやすさは手の大きさや指の長さなども関係してくるので個々人で違ってくると思います。
大きさ
コンパクトなボディーですが、グリップが独特のデザインをしているので手の大きな男性でも違和感なくしっかりと握れます。中指がしっかりとグリップをフォールド出来ている点に注目してください。ここはあえて深くしてあります。
女性は丁度手頃な大きさの様です。
実機
薄いレンズを着けて見ました。カラーが派手なのですがレンズは大抵は黒色です。色のバランスが気になりますが取り付けたオレンジでは色合いに不自然さはありません。
これが発売される予定の実機とレンズキット。レンズは18-55mmです。
レンズキットは2種類用意されています。
18-55mmのレンズが1本付いたモデルと18-55mmと55-300mmの2本のレンズが付いたモデルです。
非常に残念なのは一般に多用される18-105mmから18-200mmのレンズキットが用意されていないことです。レンズを付け替えるのは面倒ですしゴミが入る可能性が高くなります。また落として破損する可能性も出てきます。出来れば1本のレンズでまかないたいです。
この辺りをペンタックスの方に聞いたのですが、販売の価格帯の設定の問題なども絡んでいるそうで、こうしたレンズキットの構成になったそうです。
わたしのEOS 40Dのレンズは17-85mmですが、望遠がもうすこし欲しいと感じています。特に野の花を切り取ってズームで撮影をする時に85mmですと満足のいく拡大写真が撮れません。理想を言えば200mmですが、最低でも115mmが有ればと思います。逆にワイド側の17は18と比べると1しか違いませんが、驚くほど広角に撮影が出来ます。ワイド側の1はズーム側の20に匹敵すると実感しています。
工場以外でパッケージから出されたK-xがこれだけ並んでいるのは、今回のブロガーミーティングだけだと思います。
乾電池で撮影出来るデジイチ!
以前からペンタックスのデジイチの特徴の一つとして乾電池で撮影が出来ることに注目をしていたのですが、K-xも単三電池4本で動作します。
これは驚異的なことです。
単三電池1.5V*4で6Vの電圧しか有りません。同じペンタックスでも上位機種は7V以上の専用のバッテリーを搭載していることを考えると6Vでデジイチが動作することがいかに凄いかが分かります。
ペンタックスの方に聞いたのですが、エネロープ1.2Vでも動作するそうです。1.2V*4で4.8Vでも動作することになります。なお凄いですね。
乾電池で動作する最大のメリットは高価な専用バッテリーを買わずに廉価なニッカド水素電池で済むことです。
また、乾電池なら全国どこでも手に入りますので、充電式乾電池が全て空になっても乾電池さえ手に入れば撮影は続けられます。
それと、カメラを買い換えるごとにバッテリーも買い換える必要がないことです。
ペンタックスの皆さんと黒石さんの記念写真
当日は大変楽しい時間をありがとうございました。準備期間まで入れると相当な苦労が有ったと想像されます。
次は...。
「うろぐ」でのK-xの記事はこれが最終回です。
でもモニターとして1ヶ月間の貸与を受けられましたので、実機をわたしの撮影フィールドに持ち出してレビュー記事を書き続けます。
カメラのレビュー記事は別ブログのうろぐプラスのペンタックス K-xにエントリーします。K-xに興味のある方はうろぐプラスをご覧下さい。
うろぐのペンタックス K-xの記事の一覧
- 「ペンタックスの社歴と開発への取り組み」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その1
- 「新製品K-xの紹介」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その2
- 「撮影の説明」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その3
- 「実写レビュー」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その4
- 「ポートレートレビュー」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その5
- 「花レビュー」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その6
- 「ユーザビリティーとデザイン」ペンタックス K-xレビュー&「デジタル一眼レフでブログが変わる!」ブロガーミーティング with PENTAX その7
うろぐプラスのペンタックス K-x撮影レビュー
ペンタックス K-xをわたしの撮影フィールドへ持ち込んで、実際に山や湖などを撮影したレビュー記事はペンタックス K-xの最近のブログ記事 としてまとめてあります。
訂正について 10/23 2009
- タイトルが「その1」から「その7」までと分かりづらかったので、記事の内容が分かるような単語をタイトルの最初に書き加えました。
- うろぐ内のペンタックス K-xの記事の一覧のリンクを追加しました。
- うろぐプラスで実際の撮影フィールドでの写真のレビュー記事へのリンクを追加しました。
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