うろぐ

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購入してから約2年、EOS 7Dと15-85mmレンズが共に壊れてしまいました。
原因ははっきりしていて、わたしの使用環境が過酷だったからです。修理に出して見積もりを取ったら新品を購入した方が安上がりという金額がでました。
レンズも壊れたので、メーカーをキャノンに拘る必要も無くなったので、新しいカメラ購入の情報を集めるためにCP+に言ってきました。

CP+で見てきたカメラは、
オリンパスOM-D
ソニーα77
富士フイルムX-Pro1

ペンタックスWG-2 GPS
の4機種です。

この中から最初にOM-Dを取り上げます。

オリンパス OM-D

まず大きさですが、かなり小さい。わたしの手のひらでは小さすぎるほど。
メーカーの人に頼んでグリップを付けて貰ってようやくカメラを構えられる大きさになりました。これほど小型ならば大きさで困ることもないでしょう。
OM-D

大きさと重さ

重さとバランス

レンズセットの12-50mmのレンズとバッテリー内蔵グリップを装着して試し撮りをしましたが、重さは大型のコンデジよりもやや重いという程度。グリップなしならコンデジと変わらないでしょう。
レンズとカメラ本体のバランスですが、12-50mmのレンズは標準のレンズと言うこともあって軽く仕上がっているので、カメラを構えてもバランスを損なうことはありません。
ミラーレスカメラを手に取ると、本体に比べて大きすぎるレンズがバランスを損なうのですが、OM-Dでは標準レンズに限って言えばそれはありません。わたしは、ミラーレスカメラの全ての操作を液晶画面で置こうと言うことと共にバランスの悪さが気に入らなかったので、これまで興味の対象外としてきました。

小さく軽いメリット

小さく軽いカメラは持ち運びが楽になります。OM-Dの重量は約425g(CIPA準拠)。標準レンズの12-50mmの重量は約212g。
わたしはEOS 7Dとレンズを持って標高3000m級の日本アルプスや2900m級の八ヶ岳を数日かけて良く歩いていますが、登山の装備の中で最も重くかさばるのがカメラです。予備バッテリーやカメラバッグまで含めると重量は1.5kgを軽く越えて仕舞い、テントやシュラフやりゅっくさっくよりも重くなってしまいます。EOS 7Dの重量は約910g(CIPA準拠)。レンズの重量は約575g。
OM-Dなら全ての装備を含めても1kgを上回る程度で済むかも知れません。
重量が軽ければ、交換レンズを余計に持ってゆくことも出来ますし、食料や水をより多く持ってゆくことも出来ます。

小さく軽いデメリット

同じ価格のカメラが有れば、大きく重いカメラの方が性能は優れている。以前にプロカメラマンに教えて貰った事なのですが、OM-Dに当てはまりそうです。
販売価格はカメラ単体で10万円台前半と予想されますが、10万円前後にはキャノンのEOS 7D、ニコンのD7000、ソニーのα65などエントリーモデルの1クラス上の中級機種でも上位に位置するカメラがあります。これらの機種と比べれば、OM-Dが写真を写す能力に限って言えば見劣りがするようです。単純に画素数を比べてみると2009年に発売のEOS 7Dが約1800万画素、2010年に発売のD7000が約1690万画素、2012年に発売のα65が約2430万画素。OM-Dは約1605万画素です。

操作性?ボタンとダイヤル?

各種の設定

これまでのミラーレスカメラに比べるとボタンとダイヤルが多く配置されています。
一般にエントリーモデルと呼ばれるデジタル一眼レフカメラ(以下デジイチ)に比べてもボタンの数は多いようです。
デジイチの中級機種の様に、一つのボタンに一つの操作を割り当てる、と言うわけにはいきませんが、全ての操作を液晶画面に表示させて、十字キーで画面のアイコンを上下左右に動かしながら設定を行う、と言うエントリーモデルの方式とも違っています。
中級機種とエントリーモデルの中間と言ったところでしょうか。

マイセットを呼び出して設定を登録しているところです。
OM-D

自由度のあるファンクションキー

よく使う操作はファンクションキー(Fn)に割り当てることが出来ます。
良く操作するのはISOとホワイトバランスの変更なら、この2つをファンクションキーに割り当てておけば、ファインダーを覗きながら設定を変更できます。
ファンクションキーはボディーに2つ、12-50mmレンズに1つの計3つがついているほか、グリップにも2つついています。また、オプションのグリップにも2つのファンクションキーがついています。

グリップのFnボタン。
OM-D

OM-Dはユーザーの設定をカスタム設定(マイセット)として最大4つを登録できます。
絞り優先、ISO、ホワイトバランスなどをカスタム設定として登録したら、その設定をファンクションキーに割り当てることでボタン一つで呼び出せるのですが、一つのファンクションキーに一つのカスタム設定しか登録できないので、4つ全てをファンクションキーに割り当てる事は不可能ではありませんが(Fnは最大5つ)、現実的では無いようです。
出来れば、一つのファンクションキーをカスタム設定の変更を割り当てられたら、一度Fnを押すとマイセット1が呼び出され、二度Fnを押すとマイセット2が呼び出される、という様になれば使いやすいかも知れません。
EOS 7Dは大きなボディーに小さなボタンが多数付けられているので、ボタン操作に習熟するのに時間がかかりました。一部のボタンはわたしに取っては操作しにくく今でも慣れたとは言い切れないです。
そのようなEOS 7Dに比べると、ボタンは押しやすいです。

ボタンとダイヤルの使い勝手

わたしは指先が太いので細かなボタンやダイヤルの操作が苦手なのですが、小さなボディーに配置されている小さなボタンやダイヤルはそれほど苦もなく操作できました。ボタン一つ一つは凹凸がはっきりと付けられていてメリハリが利いているからかも知れません。

ボタンと液晶モニターのある背面の様子。
OM-D

見やすいファインダー

ミラーレスカメラはオプションでファインダーが用意されているが、基本的には液晶画面を見ながらの撮影となりますが、これでは手振れを起こしやすいですし、デジイチで撮り慣れた姿勢と大きく異なるので無理を感じます。
OM-Dも液晶画面を見ながら撮影できる仕様となっていますが、ファインダーも付いています。

ミラーレスカメラのファインダーの多くは、ボディーの上にオプションとして取り付けるか、ボディーの左右の端に取り付けられていますが、OM-Dの良い点はボディの中心線上のレンズの上にファインダーが取り付けられていることです。
レンズに映っている被写体を写すのに、レンズの軸線から離れた処にファインダーがあると、目で見た絵と実際の絵のあいだに角度が付いてしまい、違った写真となる可能性があります。
また、デジイチで撮り慣れていると、カメラの中心にファインダーがないと言うだけで違和感を感じます。

ファインダーの視野率は100%です。
ミラーレスカメラなので光学式ファインダーでは無いのですが、ファイダーに写し出される映像はとても見やすく、EOS 7Dの100%視野率のファインダーよりも見やすいのでは、と思ったくらいです。

電源を入れるとボディ背面の液晶モニターにレンズの絵が写し出されますが、目でファインダーを覗くと自動的に液晶モニターの絵がオフとなりファインダーに絵が写し出されます。ソニーのα77と同様な仕組みです。
ファインダーに各種の設定状況が写し出されます。

連続撮影と動体追尾オートフォーカス

最大連写は1秒間に9.0コマ。動体追尾オートフォーカスの設定では1秒間に4.2コマ。
ただし連続して撮影できる枚数は約20コマほどです。撮影環境によって変化するかも知れません。
ちなみに、EOS 7Dの最大連写は1秒間に8コマ。連続して撮影できる枚数は64コマ以上です。

わたしが動体追尾オートフォーカスを使うのは、野鳥が飛んでいる姿や動物の走っている姿を撮る時、カヤックで流れのある川を下っている時などで、大抵は10枚から15枚程度の連続して撮影をする程度でした。

CP+の会場では、野鳥の様に素早く動く被写体が無かったので、歩いている人を対象に動体追尾オートフォーカスの機能を試してみたのですが、どの程度の精度を持っているのか正直分かりませんでした。

OM-Dのシャッター音です。

防塵防滴仕様

わたしのEOS 7Dの故障の原因は、水分でした。
冠水したためにカメラ内部の電子部品が劣化したために不具合が起こったというものです。
水に浸けたことは有りませんが、高い湿度の中での撮影(例えば屋久島)はごく当たり前に行っているので、防水仕様のカメラはとても魅力的です。

たまたまオリンパスの防塵防滴のデジイチのユーザーが一緒で話しを聞いていたら、「今使っているE-5は、汚れたらシャワーをかけて洗っているがOM-Dも同程度の防水性を持っているのでしょうか」と質問をしていました。メーカーの人はさすがに「そこまでの防水性は保証の対象外です」とこたえていましたが、オリンパスのE-5の防塵防水仕様の高さのエピソードの一つでしょう。
同じ様な話は、ヨドバシカメラでも聞きました。

これはCP+で展示されていたOM-Dの防塵をイメージしたディスプレイ。
OM-D

便利な可動式タッチパネルモニター

キャノンのPowerShot S3の様な可動式モニターのカメラを使い慣れているので、モニターが固定式のカメラは時に使いづらく感じます。
特に登山のときに高山植物の花を撮影する時に感じます。
登山のときは15kg前後の荷物を背負っているので、しゃがんで撮影をする時に体や膝を屈伸させるだけでもたいへんな体力を必要とするのですが、稼働モニターでない場合、ファインダーに目を充てていなければならないので背中に背負っている荷物が体の重心を動かしてしまい、なかなかカメラを花に向けて固定できません。
稼働モニターなら、カメラを地面に這わせ、上からモニターを見て花に向けてカメラを固定できるので、体力的に楽です。

現在では可動式モニターはデジイチのかなりの機種に搭載されていますが、無い機種もあるので、比較をした時に一方の機種には搭載されていて、もう一方の機種に搭載されていなければ、購入の決め手になり得ると思います。

液晶モニターを上から覗いたところ。
OM-D

手軽に使えるマクロモード

デジイチの魅力の一つはレンズを交換することで、近接写真(マクロレンズ)、風景写真(広角レンズ)、野鳥(望遠レンズ)、ポートレート(標準レンズ)など多様な写真を写せることにあるのですが、財布の都合もあるのでそれぞれに専用のレンズを買いそろえるというのもなかなか無理です。

OM-Dの機能で面白いと思ったのがマクロ機能です。
12-50mmのレンズのマクロボタンを押しながらレンズのズーム機能をオフにして、OM-Dの方のマクロボタンも押すと、マクロモードとなります。
こうすると、焦点距離が20cmと近くなるので、マクロレンズを装着したと同じ様な近接写真を撮ることが出来ます(通常撮影時の焦点距離は30cm)。

マクロレンズを買うほどには近接写真を沢山撮らないが時々は撮ると言う人や、花や昆虫などの撮影にマクロレンズを買おうか迷ったときの試しにマクロ撮影をしてみる、と言う場合に役立つでしょう。

マクロモードでミニカーを撮したところ。
OM-D

ミニカーとカメラの位置。
かなり近づいて撮すことが出来ます。
OM-D

意外に細かく設定できるISO

ISOはおおざっぱに6400、12800、25600と設定するのかと思っていたのですが、この写真の様にかなり細かく設定できます。
OM-D

外装とデザイン

ブラックが売れ筋になると思うしわたしも購入するならブラックになると思いますが、デザインとして魅力的なのがシルバーです。
ブラックボディーだと通常のデジイチを小さくした様な印象になりがちなOM-Dですが、シルバーボディーではしっかりとした存在感があります。小さなボディーなので余計にそう感じるのかも知れません。
OM-D

デザインはエッジの効いた角を基本としています。丸みを帯びたカメラが多い中では少し珍しい存在かも知れません。
OM-D

外装で気がついたのが、ストラップをかける箇所にアイボルトが取り付けられていること。
直接ストラップをかけるバックルタイプだと、多少操作性が犠牲になるほか、過酷な環境で長期間使っていると、ストラップとボディが干渉してしまい、ボディが摩耗してしまうことがあります。
中級機種ではニコンのD7000はアイボルトが取り付けられていますが、キャノンのEOS 7Dやソニーのα65はバックルタイプが付けられています(注、ソニーも上位機種のα77にはアイボルトが付いています)。

アイボルトとシャッターボタン周りのデザイン。
OM-D

交換レンズ

デジイチの場合、交換レンズのラインナップも本体と負けないくらいに購入する時には重要となってきます。
キャノンとニコンの2大メーカなら購入前に自分が必要とするレンズがあるかどうかを検討する必要はないのですが(大抵の用途のレンズなら2大メーカーの純正品かサードパーティー製品が発売されている)、それ以外のメーカーのカメラを購入する時には、レンズのラインナップを調べておかないと後悔をするかも知れません。

オリンパスのミラーレスカメラの場合、マイクロフォーサーズ システム規格に準拠したレンズマウントで造られているので、同じマイクロフォーサーズ システム規格のパナソニック製のレンズが使用できるのはメリットでしょう。
ただ、ラインナップからするとパナソニック製の交換レンズは貧弱です。それと、本来家電メーカーのパナソニック製のレンズが価格に見合った性能を持っているか、不安に感じるところです。

オリンパスのマイクロフォーサーズのレンズのラインナップです。
一通りのズームレンズはそろえられていることが分かりますが、単焦点レンズのラインナップは薄いです。

OM-Dはオリンパス製のフォーサーズレンズもアダプターを装着することで使用できます。
これはオリンパスのフォーサーズのレンズのラインナップです。

通常のデジイチなら、これら純正レンズに加えて、タムロンやシグマなどのサードパーティー製のレンズも選べるのですが、OM-Dで使えるレンズはまだ無いようです。
ただ、CP+で小耳に挟んだところでは、某レンズメーカーがマイクロフォーサーズのレンズを造るかも知れないと言うことでした。

その代わり、全てのデジイチが自社のレンズとサードパーティー製のレンズしか利用できないのに対して、OM-Dはマイクロフォーサーズ システム規格に準拠しているので、パナソニック製のレンズが使えます。
これはオリンパスとパナソニックのマイクロフォーサーズレンズの一覧表です。

感想

デザイン、機能、重量と大きさ、防塵防水、最新機種であること。
この五点に魅力を感じます。
特に軽いことと防塵防水機能はわたしの求めていたカメラと言えるかも知れません。

カメラ単体で10万円を越える価格に見合った性能を、同じ価格対のEOS 7DやD7000と比べると写真を写す機械として比べると見劣りがします。
また、交換レンズのバリエーションが少ないことと、バッテリー1パックあたりの撮影枚数が約200枚と少ないことも購入を躊躇させます。

どのカメラも同じなのですが、長所と短所を比べて、長所が自分のニーズに合っていて、短所が許容できるかどうかが購入のポイントとなるでしょう。

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2月 12th, 2012

Posted In: OLYNPUS