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一昨昨日(2012/10/22)から昨日(2012/10/24)にかけて、秋の紅葉の盛りの時期に谷川岳と周辺の山を歩くはずだったのですが、台風並みの低気圧が通過したために谷川岳の天候が大きく変わり、一昨日は暴風雨、昨日は吹雪となりました。
そんな中、Wristable GPS SS700Sの登山でどの程度使えるのか、試して見ました。

すでにWristable GPS SS500Rを北アルプス縦走8泊9日の山旅で使用していますが、今回は、歩いた登山ルートを細かく区切って計測しました。
どの様な登山道なら正確な計測が出来て、どの様な登山道なら不正確な計測となるか、確かめるためです。
具体的には、
水上駅から登山口のホワイトバレースキー場まで、
登山口から沢沿いの登山道を経て天神平まで、
天神平から稜線の上の道を谷川岳山頂まで、
谷川岳山頂から茂倉岳避難小屋まで、
茂倉岳避難小屋から土合駅まで、
です。

比較の対象は、GAMIN eTrek Vista HCxです。
登山の荷物は、水を含めて約16kgをリュックサックに背負っています。

以下、Wristable GPS SS700Sのレビューです。

谷川岳の国土地理院の1/25000の地図。
谷川岳の地図

2012/10/24の写真。
10月下旬に2000m未満の山で吹雪に出合うとは思いませんでした。
一応、氷点下10℃位なら行動できる装備で出かけたので、吹雪が弱まった頃合いをみて、下山しました。

DSC02704

風雪で白銀の世界となった谷川岳連峰。
気温は氷点下3℃と低くは無いのですが、風速が20m/sから30m/sほどあり、吹雪が顔に当たるととても痛かったです。

DSC02705

水上駅から登山口までの車道区間

水上駅からホワイトバレースキー場までは一般の車道を歩きました。
通常、ランニングをするのと同じ様な道です。
こうした道を計測するのは、Wristable GPSの得意とするところで、ほぼ正確な距離を計測出来ました。

計測距離がほぼ正確なので、平均スピードも信頼できるデータのようです。
背中の荷物が含まれていませんが、消費カロリーも歩いたとすればほぼ正確なのでしょう。

  計測距離 消費カロリー 平均スピード
GAMIN eTrek 3.83km
EPSON SS700S 3.86km 203kcal 3.4km/h

EPSONのNeoRunにGPSで計測したデータを地図に表示させました。
1

保登野沢沿いの道と天神平までの尾根の登り道

GPSが計測を不得手とするのが、谷底となる沢沿いの道です。
左右に山がそびえているので人工衛星からの電波が遮断されてしまい、受信できるのは頭上と川下の開けた空間だけとなるからです。
性能の余り高くないGPSは、沢筋の道に入ると、誤差が大きくなったり、自分の位置を見失ったりするのですが、さすがにSS700Sはそうしたことはありませんでした。

距離の計測は、登山道特有のジグザグの道を、独自のアルゴリズムで修正しているので、実際よりも短くなってしまいました。これほど誤差が大きいと役に立ちません。
同様に、カロリー計算、平均スピードも役立ちません。

  計測距離 消費カロリー 平均スピード
GAMIN eTrek 4.23km
EPSON SS700S 3.43km 209kcal 1.2km/h

EPSONのNeoRunの地図に表示させたデータです。
2

天神山から谷川岳山頂までの尾根道

一般に谷川岳の登って来たと言う登山者やハイカーのたどるルートが、天神山から天神尾根を伝って山頂に至るルートです。
天神山から熊穴沢避難小屋までは樹林帯を歩きますが、熊穴沢避難小屋から山頂までは人の背丈よりも低い低木か岩礫の見晴らしの良い稜線の道です。
電波を遮るものが何もないので、GPSが電波を受信するのには好都合な場所と言えます。

登り傾斜のきつい区間が山頂の直下だけと言うことで、実際の距離との誤差がだいぶ小さくなっています。
ただ、このルートには水平距離で100mほどの岩稜が数カ所あるので、その点をSS700Sのアルゴリズムが修正して実際の距離よりも短くなっているようです。

  計測距離 消費カロリー 平均スピード
GAMIN eTrek 3.41km
EPSON SS700S 3.04km 164kcal 1.4km/h

EPSONのNeoRunの地図に表示させたデータです。
3

谷川岳山頂から茂倉岳避難小屋までの稜線の道

標高1977mの谷川岳山頂から標高1977mの茂倉岳までの道は、一番低くでも1800mを下回らない、標高の高い稜線です。
谷川岳から一ノ倉岳までは岩稜で、足だけではなく、手を使って登ったり下ったりする区間です。

登山道そのものは直線的なので、SS700Sの計測した距離と実際の距離は、それほど離れていません。
高尾山から陣馬山にかけて、トレランで計測したときと同様に、山の稜線の上を歩いたり走ったりする場合の距離は、誤差がすく開陽です。

  計測距離 消費カロリー 平均スピード
GAMIN eTrek 2.69km
EPSON SS700S 2.57km 116kcal 1.6km/h

EPSONのNeoRunの地図に表示させたデータです。
4

茂倉岳避難小屋から土合駅までの稜線の下りの道

かなりの急勾配の道を降ります。
土合駅の手前でSS700Sを誤操作してしまい、GPSの計測が中断してしまいました。
このため、実際には土合駅ではなく、その直前の万太郎山登山口との丁字路までの計測値です。

かなりの急坂道にもかかわらず、実際の距離とSS700Sの距離の差はほとんどありません。
歩く速度が速くなると、誤差が小さくなる傾向を持っているのか、確かめる価値がありそうです。

この区間は氷点下での使用となりました。
外気温は氷点下でも、カッパの下の腕に身につけているので、SS700Sの温度は氷点下にまでは下がらなかったと思います。
このときは、GAMINの中に入れていたニッケル水素乾電池が気温の低下のために、容量の30%以上が残っているのに、GPSの電源がオフとなってしまいました。このため、フル充電したエネループに交換をしましたが、このエネループも容量が60%ほどしかないという表示でした。
気温の低さのエピソードです。

  計測距離 消費カロリー 平均スピード
GAMIN eTrek 5.41km
EPSON SS700S 5.36km 343kcal 2.5km/h

EPSONのNeoRunの地図に表示させたデータです。
5

使用感

谷川岳という、首都圏でもっともポピュラーな山で主に距離を計測する能力と、GPSのトラックデータを取得する能力を試して見ましたが、山頂から山頂にかけての稜線歩きには誤差の少ないデータが得られるものの、登り下りの道や沢筋の道では、誤差は大きく、実用には難があることが分かりました。
また、GPSのトラックデータは、登山道特有のジグザグの細かな線が直線的に修正されてしまうので、正確なトラックデータを得たいというユーザには向きませんが、ハンディGPSと違って腕時計形の軽快さでGPSのトラックデータを得られるので、正確さを必要としないユーザーには十分に使えるでしょう。
GPSの電波の受信の能力はかなり高いと言えます。

SS500Sを腕に着けて、8泊9日の北アルプスを縦走したときには感じなかった違和感を、SS700Sはわずか2日の谷川岳登山で感じました。
やはり、大きさ(特に厚み)と重さからくる違和感の様です。
10気圧防水と言うのは魅力的なのですが、特に10気圧にこだわる必要が無ければ、SS500Rを選ぶのが最良でしょう。

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10月 25th, 2012

Posted In: GPS/位置情報システム