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AMNモニターとして貸与されているDELLのXPS 12 ウルトラブック(Ultrabook)のレビューです。
Windows8の発売から半年以上が経過したこの時期になぜレビュー依頼が来たのかと思うに、新学期、新入社員の季節で、新規の需要の盛り上がる季節だろうからと考えました。

DELL XPS 12はモニターをひっくり返すことで、タブレットにもなるユニークな構造のウルトラブックです。
エンターテイメント性に優れたパソコンですが、今回はプログラムの作成などの業務用途に使用して、どの程度の実用性があるかを検証してみました。



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フルHDの液晶モニターの善し悪し

まず目に留まるのが、フルHDの高解像度のモニターです。
他社では11インチのモニターにフルHDを表示させている機種もありますが、DELLのXPS 12 ウルトラブックは12インチのモニターを採用しています。

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ノートブックのフルHDのモニターというのは視力1.5のわたしでも、映像はともかく文字を読むのは苦労をします。
小さな11インチにフルHDを表示させると、仕事で使うテキストエディターの文字を見るのは大変で、プログラムコードのアルファベットはともかく、日本語の漢字などは眼球に力を集中させないと読めない文字があります。例えば北海道松前の領主「蠣崎」氏の様な字画の多い漢字や、「上巳の節句(じょうし)」と「己(おのれ)」と「已に(すでに)」など似通った漢字を読む場合です。
頭脳に血液を集中させたいのですが、その前に眼球に血液が集中してしまって、仕事がはかどりません。

XPS 12は12インチと、11インチに比べて僅かに1インチモニターは大きいので、それなりに見やすくはなっていますが、日本語の漢字を読み解くのは、やはり大変なことに変わりは無いようです。
わたしの現用のノートブックは11インチですが、解像度は1366*78に設定してあります。11インチのモニターで作業をするのにはこの解像度が上限のようですが、XPS 12は12インチのモニターサイズなので、もうちょっと大きめの1600*900に設定しても実用的になります。

テキストエディターを主に使う用途を考えると、フルHDのモニターはオーバースペックなので、1600*900の解像度のモニターにダウングレードできれば、それだけ価格も安くなるとは思うのですが、動画を閲覧するユースを考えると、スマホでもフルHDが当たり前となりつつあるので、やむを得ないのかもしれません。

液晶モニターはグレア、光沢有りですから、テキストの入力にはあまり向いていません。
DELLとしても、テキストを入力するユース向けの機種とは、XPS 12は位置づけていないでしょう。

モニターの質は良好です。
わたしの使用している2台のEIZOのモニター、FlexScanS1721とFS2333と比べても、発色などの色の表現力は引けを取りません。
斜め上や斜め横から見ても、色が極端に薄暗く見えると言う様な安物のモニターにある症状は見られませんでした。
グレアなので、日中の明るい電車の中や、窓が背後にあるファミレスで使ったりすると、画面が光を反射してしまうので文字が読めなくなりますが、背景に窓や光源など明るくなるものが来ないようにすれば、反射はある程度押さえられます。

デュアルモニターを使ってみる

デュアルモニターにするための出力端子が、最近見かけるようになったディスプレーポート ミニ(DisplayPort mini)です。
数年前は、ThinkPadの一部の機種やEIZOのプロ用のハイエンドモニターなどで見かけるくらいだった出力端子でしたが、DELLも採用しました。

これは、プレゼンテーションなどのユースを考慮したためだそうです。
これまでのノートブックでは、VGAの搭載が前程でした。
VGAの他にデジタル出力端子のDVIやHDMIを着けるので、出力端子が二重になるというコストアップを招く構造となっていました。
また、VGAはその形状から縦横のサイズが他の出力端子よりも大きいので、ノートブックを小型化する上でのボトルネックとなっていました。
ディスプレーポート ミニを採用することで、より薄くすることが可能となったようです。

ディスプレーポート ミニは、変換アダプターをつけることで、VGA、DVI、HDMIのモニターに出力することが可能です。

ところで、わたしの使用環境は、HDMIとDVI、VGAのモニター用ケーブルはそろえてあるのですが、ディスプレーポートに対応しているモニターはなかったので、ケーブルも変換アダプターもありませんでした。
このため、近所のヨドバシカメラでディスプレーポートとDVIを変換するアダプターを購入して、試して使っています。
結果は良好ですが、価格は1480円でしたから、決して安くはないでしょう。

ディスプレーポートは優れた出力端子なのですが、これまではあまり一般的でなかったことと、比較的新しい規格と言うことで、モニターの方で対応していない場合があります。
わたしが使用している3台のモニターは、EIZO FlexScanS1721(1280*1080)、FS2333(1920*1080 FullHD)、acer X263W(1920*1200)のいずれもがディスプレーポートには未対応です。
acer製のモニターはともかく、EIZO FS2333の様な中堅機種にも搭載されていないのですから、まだ一般的とは言えないようです。

このなかのFlexScanS1721をノートブックと併用してデュアルモニターとして使っていますが、Pentium Mのシングルプロセッサーの時代に購入した液晶モニターなので、解像度は1280*1080が最大です。
この解像度のモニターにフルHDや1600*900の高解像度のモニターを持つノートブックを接続すると、やや滑稽な状況となります。
と言うのも、ノートブックのモニターは小さすぎて文字が読みにくく、FlexScanS1721の方は文字が大きすぎるのです。

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XPS 12をフルHDで使うか、1600*900の解像度で使うかはともかくとして、デュアルモニターで使う場合は、液晶モニターの方がXPS 12と不釣り合いにならない解像度を持っている、と言う点が重要となりそうです。
1280*1080程度のモニターだと、不釣り合いとなって実用的でなくなってしまいます。新しいモニターを買い直さなければならないでしょう。
無駄な出費となりかねません。

18インチから22インチのサイズのモニターがXPS 12とは、画面の大きさがそれほど離れていなくて良さそうです。
これより大きな、24インチや26インチのモニターをデュアルモニターとして使うのは、大きさの差がありすぎて、これも実用的ではありません。

堅牢製を持つ筐体

DELLの人が、XPS 12のモニターを叩いて見せて、わたしを驚かせたことがあります。
液晶モニターと言うのは繊細なものというイメージがあるのですが、XPS 12は人の手で叩いたくらいでは、なにも問題が無いという実演をして見せたのでした。

今回、貸与を受けたXPS 12のモニターを軽く叩いてみたり、筐体の左右を持って軽くねじってみたりしたのですが、思っていた以上に頑丈です。
DELLのサイトのhttp://www.dell.com/jp/p/xps-12-l221x/pdから引用すると、

XPS 12 Ultrabook™ は削り出しアルミ、接着された Corning® Gorilla® Glass 、カーボンファイバといった耐久性に優れた素材を使用しており、あらゆる点において、特別な体験を提供します。

と言うことだそうです。
オートバイのサードパーティーの部品で削り出しアルミとなると、それだけでプレミアがつくのですが、そうした部材を使っています。
また、カメラの三脚や釣り竿などでは高価なハイエンドモデルにのみ採用されている、カーボンファイバーも部材として使っています。

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見たままのデザインについては個人の好みがありますが、堅牢製と耐久性は間違いなく優れています。
もし、内蔵バッテリーが20時間前後持ってくれるのであれば、北アルプスか南アルプスを1週間くらいかけた山旅をするときに持参して、耐久性を試して見たいところです。

秀逸なキーボードのタイプ感

この頑丈な筐体の恩恵を受けているのが、キーボードのタイプ感です。
DELLのノートブックのキーボードというのは、これと言った特徴がなく、良くも悪くも平均的で印象の乏しいものでした。

わたしは、以前はThinPadのタイプ感が気に入っていたのですが、ここ数年はノートブックのキーボードを直接叩く機会が大幅に減っていて、殆どをデスクトップ用のキーボードで叩いています。
キーボードの機種は、IBM PS2キーボードという20年も前に購入したPCの流用品と、数年前に購入したlenovoのエンハンスドキーボードです。
どちらもがっちりとした作りで、キーを叩くときに、ノートブックのようなたわみが全く発生しません。この感覚になじんでしまうと、僅かでもたわむキーボードでタイプするのが苦痛となります。
この辺は、使用環境に対する慣れと個人的な好みの範疇でしょうが、そうしたわたしを満足させるタイプ感をXPS 12は持っています。

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キーボードには白色のバックライトが点灯するので、薄暗い環境でもタイプをぐいぐい続けることが出来ます。
仕事がおっしているときや極度に仕事に集中しているときなどは、電灯をつける手間も惜しんでプログラムソースをタイプしているのですが、夕方から夜になってゆくと、ブラインドタイプが出来るとは言っても、キーが全く見えなくなるとタイプは出来なくなります。
バックライトは万能ではありませんが、集中力を持続させてくれそうに思えます。

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XPS12 Ultrabook™
デル株式会社

4月 17th, 2013

Posted In: DELL, ノートブック